第10話 ページ10
今日は家族でお出かけの日だ。
遊園地に行く。
あんまりわがままを言わない私に両親が私を遊ばせようと誘ってくれたのだ。
まぁ、最近はサッカーばっかだったし、遊ぶ友達もいないから幼稚園ぼっちライフだし、確かにこの年齢にしては全然遊んでなかったな、とまだ寝起きでぼんやりとした頭でそんな事を考える。
顔を洗い、服を着替えて、母さんが作ってくれた朝食を食べる。
トーストと目玉焼き、それからウィンナーと簡単ないつもの朝ごはんを食べる。
パリッと音を立てて、口の中に肉汁が溢れるウィンナー。
黄身は半熟で破ると、とろりとした黄身が流れてきて、そこに醤油を数滴垂らして混ぜれば絶品の目玉焼き。
トーストは綺麗なキツネ色で焼きたてのトーストにマーガリンを塗れば、マーガリンはあっという間にトーストの熱で溶け、てらてらと食欲をそそる光をもち、齧り付けばサクリ、といい音が出て口いっぱいにパンとマーガリンの甘みが広がる。
う〜ん今日も美味い。ありがとう母さん。
『母さんごちそうさま』
「食器は流しに置いておいてね」
『はぁい』
美味しい朝食を食べ、歯を磨き、前日に用意しておいたリュックを背負えば、両親も支度が終わったようで、車に乗るよう私に指示する声が聞こえる。
その声に返事をして車に乗り込むと、父さんが全員乗った事を確認した。
「よぉし、じゃあ遊園地に出発だ！」
『いえーい』
車が動き出した。
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キキィーーーーーーッドンッガラガラグシャッ
出発から2時間ほど、途中で寝てしまった私を起こしたのは、先ほどの音と今まで経験した事のない激しい揺れだった。
『は、え、なに…？』
目を覚ました私が見た光景は酷いじゃとても言い表せない惨状だった。
車の中はグチャグチャで、エアバックを思われる白いのもが出てきており、何より1番私に衝撃を与えたのは頭から血を流し、だらんと意識がない両親だった。
『とう、さん、かあ、さん…？』
震える声で呼んでみても返事はない。
大丈夫大丈夫まだそうと決まったわけじゃないし、そんな事あるわけがないし、2人はちょっと意識を失っているだけなんだきっと、いや、絶対そうに決まってるよ、だって、だって、これから遊園地に行こうって、家族で話してたし、一人息子の私にあれだけ甘かった2人が私だけ残していくわけがないんだ、生きてる生きてるよね生きてるって言ってよ
見えた光景を拒否するように私は意識を失った。
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冷蔵庫(プロフ) - しらたまさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません！ありがとうございます！！ディアム可愛いですよね…同士がいてくれてとても嬉しいです…！！更新ペースは相変わらず不定期ですが、ゆっくりと待っていただければ嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2019年7月21日 1時) (
レス) id: 1d9bf02d63 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - とっても面白いです！！ほんとディアム可愛いですよね…続き待ってます！！ (2019年6月14日 17時) (レス) id: 0fdc03aed0 (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - ほるてんさん» ありがとうございます！！ディアムの小説がない事がショックで作った作品なので、ディアムの事を褒めてもらえると本当に嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2019年5月12日 2時) (レス) id: 98a096cdb4 (このIDを非表示/違反報告)
ほるてん(プロフ) - ディアム可愛すぎてもう……いっぱいちゅき(語彙力)これからも頑張ってください！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 8ec7dea17d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷蔵庫 | 作成日時：2019年1月3日 1時
