第8話 ページ8
あれから普通の幼稚園児には過酷な特訓を続けて、ついに私は父さんのドリブル技「エトワルロンド」を習得できるようになった。
『いくよ父さん！"エトワルロンド"！』
あの日の父さんの様に私の背後から無数の星が現れ、あっという間に父さん囲んだ。
「ちゃんと父さんの技をモノにした様だな大夢」
『これがれんしゅうの成果だよ！』
大夢こと私は転生小説あるあるのチートや生まれながらの天才で技がすぐ使えるとか、そういうのがなく、飲み込みはいいけどあとは努力次第という完全努力型の人間であった。
才能がないわけではないと思うが、やはり自然に才能が開花するのではなく、努力によって開花するような感じだ。まさに、99%の努力が大事なのだ。
リュウジと同じ様な感じかな、まってリュウジと同じって響きすごくいいなお揃い嬉しい。
「今日の特訓はここまでだ！さぁ、母さんの晩御飯が待ってるぞ〜」
お、今日はここでおしまいか。今日は確かカレーだったはずだ。
母さんのカレーに心を躍らせながら、私は父さんと並んで家に帰った。
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あれから1年が過ぎた。
私は幼稚園年中さんにもなり、サッカーの技術もぐんぐんと伸ばしていき、今では地元の小学生を抜ける様にはなっていた。
幼稚園生活では、浮かない様に頑張っていたが、どうもそうはいかなかった。
まず、幼稚園の送迎バス。
バスの中は基本的に暇だったので、父さんがくれたサッカーのテクニックなどの細かい技について書かれている本を読んでいた。
みんながワイワイしているバスの、しかも後ろの1番端の席で静かに黙々とそれなりの厚さがある本を読んでいる。
この時点で孤立は回避できない様なものだ。
だが、極稀にサッカーが好きな少年が私が読んでいる本がサッカーの本だと気付き、話しかけてくれる事があった。
サッカー仲間ができるのではないかと私もワクワクして、本を一緒に読むかなど提案してみたりしたのだが、ここでまた問題が起こった。
サッカー少年が私の読んでいる本が読めなかったのだ。
そう、私が読んでいる本は父さんに貰った本なのだ。買ってもらったわけではなく、お父さんのお下がりであり、内容は大人向けで、バリバリ漢字が使われている。
サッカー少年はそこから私の事を「めちゃめちゃ頭いい奴」みたいな感じで距離を置かれ、私はぼっちになった。
だが、私のぼっちの原因は悲しい事にまだまだあったのだ。
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冷蔵庫(プロフ) - しらたまさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません！ありがとうございます！！ディアム可愛いですよね…同士がいてくれてとても嬉しいです…！！更新ペースは相変わらず不定期ですが、ゆっくりと待っていただければ嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2019年7月21日 1時) (
レス) id: 1d9bf02d63 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - とっても面白いです！！ほんとディアム可愛いですよね…続き待ってます！！ (2019年6月14日 17時) (レス) id: 0fdc03aed0 (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - ほるてんさん» ありがとうございます！！ディアムの小説がない事がショックで作った作品なので、ディアムの事を褒めてもらえると本当に嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2019年5月12日 2時) (レス) id: 98a096cdb4 (このIDを非表示/違反報告)
ほるてん(プロフ) - ディアム可愛すぎてもう……いっぱいちゅき(語彙力)これからも頑張ってください！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 8ec7dea17d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷蔵庫 | 作成日時：2019年1月3日 1時
