第11話 ページ11
目がさめるとそこは知らない部屋で、私が起きたことに気がついたのか看護師さんが近寄ってきて、あぁ、ここは病院かなんて思った。
看護師さんが何も言わない私に対して、ゆっくりと優しい声で私の家族に起こった出来事を話してくれた。
どうやら私達家族は信号を無視した車と衝突したらしく、交通事故にあったらしい。
そして看護師さんはそこまで話して、一度口を閉じ、言いづらそうに次の言葉を発した。
「貴方のご両親は、その事故でね、お亡くなりに、なったの」
私から目を背けて、途切れ途切れに話す看護師さんの目には涙がうっすらと溜まっていて、全力を尽くして両親を助けようとしてくれたんだなってわかった。
でも、信じたくなかったその事実を聞かされた私は何も言えずに、ただただ涙を零すことしかできなかった。
いずれ両親がいなくなることなんてわかっていたのに、それがいつ来るなんて考えたこともなかった。
誰かを失うなんて、はじめてだった。
・
そこからはあまり覚えていない。
私はずっとぼんやりといた状態で、看護師さんはそんな私を元気づけようとしてくれていた。
看護師さんが私のこれからの事を話している時にはじめて知ったのだが、どうやら私の親族はいないらしい。
凄い遠くの親戚を探せばいるかもしれないが、私の父さんも母さんも一人っ子だったし、そのお婆ちゃん達も一人っ子で、しかももう亡くなっていた。
そんな身内がいない私は私みたいな子を集める施設に連れてかれるんだと教えてもらった。
そして、その施設の人が明後日私のところに来るのだと言った。
その時の私は虚ろな目で数日間何も喋ってない様な子で、その話を聞かされても何も興味を示さなかったし、ぼんやりと窓の外を眺めながら聞いていたので、その施設の名前なども全然聞いてなかった。
まぁ、両親を亡くしたばかりということでそういう状態になるのも無理はないと思うが、この時私がその話をしっかりの聞いていて、尚且つしっかりとその時について考えていればよかったと、後悔している。
そう、これはもう過去の話。
あの日から2日経ち、今私の眼の前には
「こんにちは、三浦大夢さん。
私は貴方を預からせていただく施設『お日さま園』の園長をしています。吉良星二郎と申します。」
吉良星二郎さんがいる。
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冷蔵庫(プロフ) - しらたまさん» 返信遅れてしまい申し訳ありません！ありがとうございます！！ディアム可愛いですよね…同士がいてくれてとても嬉しいです…！！更新ペースは相変わらず不定期ですが、ゆっくりと待っていただければ嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2019年7月21日 1時) (
レス) id: 1d9bf02d63 (このIDを非表示/違反報告)
しらたま(プロフ) - とっても面白いです！！ほんとディアム可愛いですよね…続き待ってます！！ (2019年6月14日 17時) (レス) id: 0fdc03aed0 (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - ほるてんさん» ありがとうございます！！ディアムの小説がない事がショックで作った作品なので、ディアムの事を褒めてもらえると本当に嬉しいです！これからも頑張ります！！ (2019年5月12日 2時) (レス) id: 98a096cdb4 (このIDを非表示/違反報告)
ほるてん(プロフ) - ディアム可愛すぎてもう……いっぱいちゅき(語彙力)これからも頑張ってください！ (2019年5月5日 22時) (レス) id: 8ec7dea17d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷蔵庫 | 作成日時：2019年1月3日 1時
