ヒロアカ夢小説⑤ (ページ48)

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その248 ページ48

さっきの人の火傷…あれは火傷というか、ただれてるというか…死んだ皮膚だった。

あの状態の皮膚が正常な皮膚と共存なんて…普通じゃ有り得ない。

いくら昔より医療技術が発展してるって言ったって、拒絶反応が出て然るべきだ。

そういう個性って言われればそれまでだけど、何か気になる…

家帰ったらお父さんに連絡して聞いてみよう。

…っと、

帰るため立ち上がろうとしてよろけてしまった。

セーブしたとは言え、さっきの人に個性を使ったので体力が残り少ないのを感じる。

いつものお菓子は…あ、食べ切っちゃったんだった。

ゆっくり歩いてなるべく体力使わないようにしたら、何とか倒れず家まで辿り着けるかな

と考えていると、後ろから声をかけられた。

「え？どうしたの？」

「"どうした"って、それはこっちのセリフなんだが」

「私は帰宅途中だけど…しょーともそうなんじゃないの？」

彼女は、俺の家はこっち方面じゃないのに何故ここにいるのかという事を言いたいんだろう。

Aが何かに巻き込まれていたらと心配だったからだと伝えたら、ありがとうとだけ言われた。

そんな事はないのだと否定しなかったという事はもしかして…と問おうと口を開きかけた時

話題を変えるかのように今日の試験の事を聞かれた。

「あぁ、何となく後ろが気になってな」

「見られてるって感じがしたって事？」

「…悪りぃ、試験の事で頭いっぱいで正直そこまで覚えてねぇ」

「ううん、まぁそれもそっか。

別角度の試験が同時進行中とは思わないよね」

彼女は会話の合間に呼吸を整えながら話している。

こんなにゆっくり歩いているのにも関わらず。

「普通に歩けない程、喋るのもしんどい程、体力を使ったって事だよな」

「まぁ、今日は試験だったからね〜」

「本当に試験だけの影響か？

携帯確認せずに俺が帰ったと判断するとか、いつものAならやらねぇ事だし…

電話を切られた時間から考えれば、例えこのペースで歩いてたとしても家着いてて良いはずだよな。

それ位、限界が近いって事なんじゃねぇのか？」

「一方的に電話切っちゃって…本当にごめんね…」

「いや、謝らせたい訳じゃねぇんだ。ただ…」

「心配してくれたんだよね？」

「あぁ」

しょーとに心配をかけないためには、いっその事話しちゃった方が良いのかなと思い

私が気になった所やどんな傷だったかは伏せて、先程の出来事をかいつまんで話した。