その230 ページ30
三奈達へのマーキング、どうやってしよう…
2人は切島くん達とは違ってダウンはしていないからもう少しここに居れば来るかな？
2人の性格なら何処かで反省会というよりは、クラスメイトの大半がいるモニタールームに来そうな気もする。
仮に来たとして、どうやってマーキングするかが問題だよね。
また注目を集めてって方法は、2回目だと流石に違和感持たれそうだ。
元々そう言うことするタイプじゃないしな、私。
…あ！この方法なら自然に出来そう。
タイミングずれたら全員にマーキングという課題の達成がかなり難しくなるけど…ここは賭けに出る所でしょ、多分！
隣にいる梅雨ちゃんに自分の試験について何か連絡来てるか確認するからと言って、モニタールームを一旦出る。
あの場のあの雰囲気でケータイ開くのはマナー違反だから、ここまでは自然なはずだ。
一応相澤先生から連絡来てるか確認したら…え？！来てた！
…あー、あの作戦は出来ないかぁ。
残念ながら私の行動を記録するカメラは問題なく作動しているそうだ。
カメラを交換ないし直してもらうって事で、相澤先生と接触を図ってのマーキング作戦は中止かぁ。
百ちゃん・しょーとペアなら相澤先生にも隙が出来そうだから、まだ機会はある。
それより今は三奈・電気くんをいかに自然にモニタールームに誘導するかだ。
でもこのタイミングでラインっていうのもなぁ…
それに、お茶子ちゃん達はさっきの様子だとクリアできるかどうかは半々って感じだったよね。
上手い手が見つからずにタイムオーバーになるか、何かが上手くハマってクリア出来るか。
どっちにしろかかる時間が読めない点で、だいぶ博打感あるよね。
普段ならもっと確実性のある作戦を実行するが、今回はそれが思いつかない。
おまけにバレちゃいけないって条件だから、普段以上に頭フル回転で正直キツい。
糖分補給もいつもの倍以上のペースだ。
さっきもボロ出しそうになったし、出来ればクラスメイトとの接触は終わるまでは避ける方向でいきたい。
そんな事を考えていると、聞きたかった声が2人分聞こえてきた。
運は私に味方してくれてる。
折角巡ってきた機会だ、絶対ものにする！
左手を自分の背中の方に回し、ボールが乗る最小サイズのドローンを二機創る。
自分の足元かつ2人に見えない位置に、それをスタンバイさせる。
「2人とも大きな怪我ないみたいで良かったよ〜お疲れ様〜」
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作者名：秋葉 | 作成日時：2020年11月30日 21時
