その214 ページ14
物間くんをB組男子達に引き渡し終えた一佳が合流し、昼食スタート。
先程の筆記試験の事やこの後の実技試験の事を一通り話し終えたところで、こもりんが鞄から雑誌を取り出した。
緑谷くんが持っていたのと同じのかな？
「おぉ、それがホークスとA達の対談が載ってる奴か！」
「3人一緒にポーズ決めて写ってるのから、1人ずつ写ってるのもあるんだ
…あ！このAかっこいいじゃん！」
そう言って切奈が指差したのは、私がピストル片手に壁にもたれかかっている写真だった。
「わーい！ありがと〜！
プロのカメラマンに写真撮ってもらう事も、こんなキメキメのポーズ取るのも初めてだったから恥ずかしいやらで緊張したんだよね(汗
頑張って良かった！笑 嬉しい！」
「あー、それ分かるわ。
アタシもCM撮影の時、端の方でちょっとしか映らなかったのにめっちゃ緊張したもんなー」
話しながら記事を斜め読みしていると、「砦(サイ)とツクヨミを知ろう！Q&Aコーナー」という文字が目に入ってきた。
まぁあの時の雰囲気から覚悟はしてたよ、してたけどやっぱり堅苦しい話は求められてなかったかぁ…。
ヒーロー名の由来の欄にはたった一言「ヒーローを支えたい」とだけ書かれていた。
これじゃあ私の言いたい事、ほとんどの人には伝わらないだろうなぁ(苦笑)
他には…
理想のヒーローは？とか初恋はいつ？とか好きな人のタイプは？とかが書かれていた。
あ、成程、黙秘するって答え方もあったか！なんて思っていたら
「Aちゃんの初恋ってホークスじゃないノコ？」
「ホークスは…」
「あれ？呼び方変えたんじゃなかったの？笑」
と切奈に言われた。
こういう人前でホー兄呼びは慣れないなと思いながら
「あー、何かまだ慣れないんだよね(汗
って、まさか切奈に呼び方の事ツッコまれるとは思わなかったよ笑
記事読むの早すぎない？笑」
「まーね、この記事ここ来る前にざっと読んでたし」
「なるほど。
で、こもりんは何でそう思ったの？」
「だって幼少期に敵から助けてもらって、ホークスと共闘したいからAちゃん自身も鍛えてって…
逆にこれでホークスに恋しない方があり得ないでしょ？」
「？」
「え、マジか。Aって、意外と恋愛に関しては鈍感な感じ？」
「？ そんな事今まで言われた事ないよ？」
「だって、Aの生活にはホークスがずっといた。
つまりホークスを思い続けたから今のAがいるって事でしょ。
それに…
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作者名：秋葉 | 作成日時：2020年11月30日 21時
