ころんの家で ページ5
ーーころんの家
「ただいまー!で、ここが僕の家だよ!」
ころんの家は簡素で綺麗だった。
Aは家の中をぐるりと見渡すと、良さげな家電たちが目に入った。
どれも綺麗で少し高そうに感じた。
その視線に気づいたころんは、Aに向かって話す。
「僕ね、家具には金かけてんだよね!この冷蔵庫とか見てよ!ここの機能がね……」
と突然うちの子自慢が始まった。
ころんの話をよく聞くと、本当に家具にお金をかけているのがよく分かる。
Aはしばらくボーッところんの話を流しで聞いていた。
「……ねぇ!聞いてる?」
突然Aの視界いっぱいに、ころんの顔が入り込み、びっくりして少しのけぞった。
「あ!その顔は、全然聞いてなかったでしょー」
ころんの言う通り、Aは全然話を聞いていなかった。
申し訳なさそうに、ごめん。と言うと、ころんは不貞腐れた顔から、笑顔になった。
そしてリビングに行き、2人でテレビの前に座る。
ころんはゲームがいっぱい入った箱を取りだし、どれからやる?とAに聞きながら、手持ちのゲームを見せていった。
「あ、私マリメ得意。勝負しようよ!」
Aがそう言うと、ころんは不敵な顔を見せた。
「僕も得意だから!絶対負けないよ!」
そう言うと、2人はそれぞれコントローラーを握りしめた。
−−−−−−−−−−−−
ころんの後ろで、LINEの通知が鳴る。
【ななもりてゃん】
ころちゃん!おつぷり!
今何してる?
ころちゃんのファーストアルバムのことで話があるんだけど、今日時間作れる?
すとぷりのリーダー、ななもり。からのLINE。
その通知に、2人は気づくことは無かった。
「ん〜、変だなあ。ころちゃん、結構返信早いのに、全然既読付かないんだけど……」
LINEの送り主、ななもり。は首を傾げた。
ころんの共有されてるスケジュールにも、特に用事は書いていなかった。
「もしかしたら寝てんのかも!ころちゃんには申し訳ないけど直接家行くか!」
ゲームに夢中の2人は、紫のリーダーが家に来ることなんて、知る由もなかった。
57人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふゆちゃん - ゆきをさん» すごいよい話!更新待ってます! (2020年9月26日 22時) (レス) id: f0e4261de2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきを(プロフ) - 小さい惑星さん» ありがとうございます!!励みになります!! (2020年9月6日 16時) (レス) id: 7a4c1d9b3e (このIDを非表示/違反報告)
小さい惑星 - すごくワクワクするお話ですね!応援してます〜 (2020年8月31日 15時) (レス) id: 17fc4ab8f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきを(プロフ) - みかささん» みさかさん ありがとうございます!励みになります。完結までもう少し (2020年8月28日 13時) (レス) id: 7a4c1d9b3e (このIDを非表示/違反報告)
みかさ(プロフ) - すごく面白いです! (2020年7月24日 22時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきを | 作成日時:2020年2月12日 11時