【STPR】愛しいあなたと【Colon】 (ページ32)

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質問ページ32

「はーい、じゃあAちゃんに聞きたいことある人～！俺が代わりに質問しまーす。そうだなーじゃあ、#ななもりラジオAちゃんへの質問で受け付けます！！よろしくぅ！」

ななもり。さんはそう言ったあと、Aは該当のタグをTwitterで検索する。

『Aさんはおいくつですか？』
『お仕事何されてるんですか？』
『どこ出身ですか？』

個人情報スレスレの質問ばかりだった。
ななもり。さんからは正直に答えても問題ない質問をピックアップするね、と言われている。
だけど、本当に大丈夫なのだろうか…という不安がAを過ぎる。

「みんな質問ありがとねー。はい、じゃあ、質問読んでいきます！Aちゃん、準備いい？」

「うん、大丈夫！お願いします！」

「えーとまず、『Aさん、はじめまして！Aさんはななもり。さんの従兄弟と伺いましたが、おいくつですか？』だそうです！Aちゃん、今年でいくつだっけ？」

「あ、えーと、はじめまして！23歳です。大学出て社会人になりました。よろしくお願いします」

「Aちゃん、なんのよろしくなの
wwwww」

『Aさん、天然そうwwwww』
『すごく礼儀正しい！』
『育ちが良さそう説』

コメント欄にはAに対する明るいコメントが溢れていた。
Aは内心ほっとしつつも、次の質問に身構える。

「あ、Aちゃん、もう既に天然がバレつつあるよ～。はい、じゃあ次の質問です！『ななもり。さん、Aさん、こんばんは！』こんばんは～！『Aさんはどんなお仕事をされていますか？』だそうです！これはね～まあ答えても大丈夫だと思うけど……Aちゃん、どう？答えられそう？」

「あ、はい。こんばんは！えっと、詳しくは言えないのですが、都内で雑貨を販売しています！お店の場所は言えないんですけど、ぜひ来てくださいね！」

『Aさん、天然本領発揮wwwwww』
『店の場所分からなかったらご来店できひんwwwww』

「なはははは！いや、ほんとそうだよ！店の場所分からなかったら行けないから！」

Aは元々の天然に合わせ、場を和ませるために敢えてズレた話をする。
ななもり。の話し方も相まって、コメント欄はかなり和んでいる。
SNSでは、すとぷりすなーは民度が低い、と言われていたが、そんなことはない。
そうだとしても、それはやはり目立つ一部の人だけで、本当はこんなにも優しい人たちばかりなのだ。
Aはこのリスナーさんたちを絶対に傷つけたくない…と思った。