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電話 ページ14

「もしもし、ころん?」

さとみの独特な低い声が、電話口から聞こえる。

「さとみくん!おつぷりぃ!うぇーい!」

ころんは自身の緊張や不安をもみ消すように、わざとらしく明るいテンションで言った。
そんな様子を感じたさとみだったが、あのさ、と真剣な声色で続けた。

「俺は別に、ころんが誰と付き合おうが、それはころんの自由だと思う。なーくん、グループに返信なかったけど、ちゃんと話してんの?」

ころんは、相手に見えないにもかかわらず頷いて見せた。

「言った。僕の気持ちも全部。そしたら、応援してくれるって言ってくれた。

……でも、ほんとか、正直分かんない。

僕が引き下がらないから言ってくれたのかもしれないし、ほんとはまだ反対してるのかもしれない。

るぅとくんや莉犬くんは、おめでとうって言ってくれたのに。

なーくんが一番に言ってくれそうなのに。

僕、ちょっと不安なんだよね」

ころんは、ぽつり、ぽつりと不安な気持ちを呟いた。
さとみは、時折相槌を打ちながら、静かにころんの話を聞いた。

「まぁ、大丈夫やろ。なーくんのことだし。今は気持ちの整理がついてないだけかもしんないよ?ゆっくり待とうや」

さとみの落ち着いた優しい声に、ころんは安心した。
さとみくんに話してよかった、さすが僕の親友、と心底思うのであった。

「お前、実は今寝れないくらい不安だろwww」

さとみはいつものおどけた口調に戻り、ころんに言う。
ころんも照れ臭そうに笑いながら

「うん。さとみくんから電話していい?ってLINEきたときは心臓がどうにかなるかと思ったw」

と話す。

「ばっかおめー、俺がころんのこと責めたり、反対したりするとでも思ったのかよ?ありえねーってwww安心しろ!な?」

ころんは、ありがとうと言うと、そのまま眠りについてしまった。

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設定タグ:すとぷり , ころん , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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ふゆちゃん - ゆきをさん» すごいよい話!更新待ってます! (2020年9月26日 22時) (レス) id: f0e4261de2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきを(プロフ) - 小さい惑星さん» ありがとうございます!!励みになります!! (2020年9月6日 16時) (レス) id: 7a4c1d9b3e (このIDを非表示/違反報告)
小さい惑星 - すごくワクワクするお話ですね!応援してます〜 (2020年8月31日 15時) (レス) id: 17fc4ab8f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきを(プロフ) - みかささん» みさかさん ありがとうございます!励みになります。完結までもう少し (2020年8月28日 13時) (レス) id: 7a4c1d9b3e (このIDを非表示/違反報告)
みかさ(プロフ) - すごく面白いです! (2020年7月24日 22時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきを | 作成日時:2020年2月12日 11時

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