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相談 ページ2

Aは帰宅してから、受け取ったしわくちゃの紙切れを見つめた。
まさか、Aが影から応援していたグループのメンバーから、連絡先を受け取ることがあろうとは、夢にも思っていなかったのだ。
Aはいくつかの思いが頭の中を巡った。

まず、連絡はしていいのだろうか?
社員としてお客様と、それも常連の方と個人的な関わりを持つのはどうなのか。
ましてや、すとぷりの一ファンとして、メンバーと関わるのは良くないことなのではないか。

でも連絡しなかったらどうなる?
ころちゃんは気まずくてもうお店には来ないんじゃないか。
もしも、ころちゃんは気まずくなくても、来店されたら私は気まずい。

Aは頭の中で天秤を作る。
片方の秤には、1人たりとも客数を落としたくない接客業のプライド、もう片方の天秤には、ファンとして個人的な関わりを避けた方がいいのではないかという思い。

「やっぱり……店長に相談しよう……」

Aの入店店舗の店長は、上司でありながらも気さくに話ができる関係で、よく仕事プライベート問わず相談に乗ってくれる、面倒見の良い女性だ。
きっと今回も、私の思考を整理できるような声かけをしてくれるに違いない。

『えー!お客さんにナンパされたの!』

電話をしたら2コールでとってくれたので、ことの経緯を話した。
開口一番の声から、驚きと、少しの嬉しさを感じ取ることができた。
私が生まれてから一度も彼氏がいたことないのを、知っていたからだ。

『いいじゃん!連絡してみなよ!実はあたしの彼氏も、前にいた店舗の常連だったんだよ』

「え!そうなんですか?!」

Aは、店長に彼氏がいたことは知っていたが、店長が前に勤務していた店舗の常連ということは初めて知った。

『そうそう。あたしも最初はびっくりしたけど、ちょうど人事異動前で、店舗変わることは知ってたからいいかなって思って、付き合うことになったんだよね』

店長とAに、少しの環境やタイミングの違いはあれど、似たような経験の持ち主の話は、安心感があった。

『まあAはまだしばらく、今の店舗だろうから悩むかもしれないけど、連絡してあげてもいいんじゃないかな?あたしもそのお客さん、何回か話したことあるけど、結構恥ずかしがりな感じだったから、軽い感じってわけでもなさそうな気がするけどな』

店長との電話を終えると、AはLINEを開いて、もらったIDを入力して、ユーザーを検索した。

連絡→←お客様



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設定タグ:すとぷり , ころん , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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ふゆちゃん - ゆきをさん» すごいよい話!更新待ってます! (2020年9月26日 22時) (レス) id: f0e4261de2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきを(プロフ) - 小さい惑星さん» ありがとうございます!!励みになります!! (2020年9月6日 16時) (レス) id: 7a4c1d9b3e (このIDを非表示/違反報告)
小さい惑星 - すごくワクワクするお話ですね!応援してます〜 (2020年8月31日 15時) (レス) id: 17fc4ab8f5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきを(プロフ) - みかささん» みさかさん ありがとうございます!励みになります。完結までもう少し (2020年8月28日 13時) (レス) id: 7a4c1d9b3e (このIDを非表示/違反報告)
みかさ(プロフ) - すごく面白いです! (2020年7月24日 22時) (レス) id: d74848b20e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきを | 作成日時:2020年2月12日 11時

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