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「なに盛り上がってんの？」
これまでの話の流れを聞いて
「なんやねん、お前もか？俺もな、明後日 行こう思ってんねん」
「どこへ？」
「高校の卒業式……告白、しにな」
「「えぇ〜っ！！」」
さっきよりも大きな絶叫が、店内に響いた
“むっ……村上がっ？”
“相手っ。相手 誰だよっ？”
「んなもん、教えるかいな」
“お互い 頑張ろな”と、友達の肩をバシッと叩いたと思ったら
「ずっと、好きやった子ぉやねん。
絶対、誰にも渡さへん」
そういうヒナの目は、真っ直ぐこちらに向けられていた
“ずっと、好きやった子”
それが誰かなんて、わかってる
それでも俺は、いつも隣にいた彼女を取り戻したくて、迷った挙句
2日後
電車に飛び乗り、高校に向かった
生徒も殆どいない校庭
なんとなく、まだ彼女がここにいる気がして
辺りを見回すと、校舎からフワリと人影が現れた
“清水っ”
そう名前を呼ぼうとしたら、もうひとつの人影
恥ずかしそうに見つめ合うふたり
その手はしっかりと繋がれていて
「………アホやな、俺」
卒業式の日に、告白しに行くと言っていたヒナ
そんなら、その前にコクりに行ったら良かったやん
一か八か、ちゃんと自分の想い 清水に伝えに行ったら良かったんちゃうん？
俺かて、本気やったわ
いつからとか わからへんけど、気が付いたらいつもあいつが心のどっかにおって
ずっと ずっと 気になっとった
そばに おりたいって
離したないって思うようになって
本気で、惚れとった
とんどん小さくなっていく2人に声もかけられず、ただただ立ち尽くす自分
ヒナならきっと、彼女の事を幸せにしてくれるはず
安心して任せられる
そんなこと思ってみたけど、所詮 そんなもんは気休めで
何でもっと早く…って、後悔しかあらへん
でも、もう結果が出てしまった今となっては、どうすることもできひん
フラれる事を恐れて、告白出来んかった 俺
それを乗り越えて幸せを掴んだ ヒナ
「………しゃあないわな」
自分のヘタレ加減に呆れながら
「………お幸せに」
2人が歩いていった道
見えなくなったふたつの背中に、こう呟いた
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ちか(プロフ) - 菜月さん» 私も他作者さんにコメント書くの、恥ずかしくて苦手だったりします^^;そんな中の菜月さんの初コメ。嬉しい限りです(≧∀≦)まだまだお話も中盤。今後ともお付き合いお願い致します。コメも大歓迎です^ ^ (2018年1月21日 1時) (
レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
菜月(プロフ) - はじめまして、この作品を読ませていただきました。普段はメッセージとか送るタイプではないのでうまく伝えることができないのですが、純粋に感動したのでご報告させていただきました。感動的で勝手に涙が出てしまいました笑続きがすごく気になってます！ (2018年1月20日 23時) (レス) id: f295431575 (このIDを非表示/違反報告)
ちか(プロフ) - よこるなさん» ご指摘ありがとうございます。早速、名字変換出来るよう設定し直しました。何故か過去作も苗字変換出来なくなっていて…よこるなさんに教えて頂かなければ気付きませんでした。本当にありがとうございました。まだお話は続きますが、最後までお付き合い下さいませ (2018年1月9日 1時) (レス) id: 19b6facfd4 (このIDを非表示/違反報告)
よこるな(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝見しています。今回は名字の変更はできないのでしょうか？清水さんになっていたので、一瞬誰のことかわかりませんでした。 (2018年1月9日 0時) (レス) id: 706a165687 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちか
| 作成日時：2018年1月8日 17時
