終わりなき哀しみ２

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『………ふぁ〜…』







学校が休みなのをいいことに昼前まで寝てしまった私は、重たい体を起こして大きなあくびをした。



もちろん隣には隆二が寝ていて２人とも一糸纏わぬ姿なわけだけど、だいぶ酔ってた隆二は昨日のこと覚えてるのかな？






『………痛い……』






強く掴まれていた手首と胸、そして乱暴に扱われた秘部。そこだけでなく全身が痛い。






隆二の事は好きだけど、こんなのは辛いし嫌だよ…。









『…よいしょっ』






お腹が空いた私は適当になにか食べようと思い、床に落ちている服を身に纏ってベッドから出た。



でも………、






隆「……ん〜………どこ行くの…」






寝ぼけた隆二に手首を掴まれて、ベッドの脇に突っ立っている状況になっている。



昨日から困った人だ…。






『離してー』



隆「……嫌だぁ…」



『隆二もさっさと起きなよー』



隆「………嫌だぁ…」






この人本当に寝てるのか…？寝ぼけてるふりとか？






『お願いだから離して。ご飯作るからさ』



隆「……ん〜………まりあの意地悪……」



『…………っ…』






まりあって、昨日の朝隆二に電話がかかってきてた相手だ。



彼女なのか遊びの女なのか誰か知らないけど、違う女と勘違いするなんて最低…。






『………バカ隆二、起きろ！！！』






苛立ちとショックでわけが分からなくなった私は、掴まれていない方の手で布団を叩いてそう叫んだ。



すると隆二は……、






隆「は、はいっ！なに！？」






案の定驚いてすごい勢いで上体を起こした。






隆「…Aか……。なんだよ、急に叫んで？」



『なんだよじゃない！もう隆二なんて大嫌い！早く帰って！』



隆「はぁ？意味分かんねぇ」



『……分からなくていいもん。今日実家に帰るんなら早く帰って！』






…これ日本語合ってる？実家に帰るんなら早く帰ってというのは少しおかしいか…。



でも今の私は笑顔で隆二と接するなんて無理だ。






『……お願いだから帰って…』



隆「……はぁ……なんなんだよマジで」






一方的に帰れと怒鳴られた隆二は、今にも泣きそうな私にイラッとしながらも帰っていった。

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