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『………臣くん…?』
臣「ん?」
『………この服…』
別にいいよと何度も言う私を無視して、結局臣くんは私が試着した服を全部買ってくれた。
お店を出て左手には私の服が入った紙袋持ち、右手は私の左手を握って外を歩く。
『やっぱり悪いよ』
臣「まだ言ってんの?笑」
『だって…』
臣「マジで大丈夫だから。俺からの誕生日プレゼントとして受け取って」
『……ありがとう』
臣くんはそう言ってくれているが、本当にいいのだろうか…?
さりげなく臣くんの誕生日を聞き出して、絶対にお返ししてやる!
臣「まだ時間あるし映画にでも行こっか」
『私はいいけど臣くんは大丈夫なの?バレちゃうかもしれないよ?』
臣「大丈夫だろ。中は暗いし」
臣くんはニコッと笑って、映画館がある方へ方向転換した。
外の寒さでキンキンに冷えている私の手は、温かい臣くんの手に握られている左手だけとても心地良い。
周りから見たらカップルなのかな…?
臣「なにか観たいのある?」
上映スケジュールの看板を2人並んで見る。
『臣くんは?』
臣「俺はなんでもいい(笑)」
『本当に?私が勝手に決めちゃうよ?』
臣「いいよ。今日の主役はAだから」
チラッと横目で見て微笑む臣くんは、サングラスをしているがとても優しく見えた。
『じゃあ……アオハライド!』
臣「あぁ、本田翼ちゃんのやつ?俺もCM見て気になってたんだよねー」
ちょうど予告が始まったところらしいので、急いでチケットを買って中に入った。
クリスマスイブでしかも少女マンガの映画化のため、座っている人はカップルだらけ。
ちょっと気まずい中、私たちは一番後ろの端っこの席に座った。
臣「…………ここならキスしてもバレないな」
『ちょ、なに言ってんの///』
臣「冗談だよ(笑)でも手は離さないから」
チケットを買った時に離れた手。
臣くんは太ももに置いていた私の手を取って、いわゆる恋人繋ぎというものをしてきた。
それに対してドキドキし、映画の内容にもドキドキし、私の心臓は約2時間ドキドキしっぱなしだった。
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キャン(プロフ) - naoさん» お待たせしてすみません(ノД`)また明日更新しますので! (2015年3月1日 21時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 待ってました>_<更新ありがとうございます>_< (2015年3月1日 20時) (レス) id: 2587847f15 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 登坂ゆずさん» 大好きなんて言っていただけて嬉しいです(*´▽`*)月曜日必ず更新します(汗)お待たせしてしまってすみませんm(_ _)m (2015年3月1日 10時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - ことさん» お待たせしてしまってすみませんm(_ _)m月曜日必ず更新します! (2015年3月1日 10時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
登坂ゆず(プロフ) - この作品大好きなんですけど最近更新なくてさみしいです( ; ; )待ってます! (2015年3月1日 0時) (レス) id: 2793cf6666 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャン | 作成日時:2014年12月20日 17時