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『………んっ……え?…あぁ…びっくりした』






目を開けると、ちょっと動いたら唇が当たるんじゃないかってくらい近い距離に臣くんの顔があった。



腹が立つくらい整った顔にきれいな肌、ワックスもなにもついていないサラッとした髪…。



最近少し変態になったのか目の前にある唇に危うくキスしてしまいそうになり、だめだめ!と自分に言い聞かせてベッドから出た。






『……さむっ…』






あまりの寒さにすぐさま暖房をつける。



時計を見るともう9時を過ぎていて少し焦ったが、今日は休むように言われた事を思い出しソファーに座ってテレビをつけた。



波瑠にお客さんと出掛けると嘘の内容のLINEを送り、熱々のミルクティーを飲みながら化粧などの身支度を始めた。






『………化粧ノリ悪いなぁ』






睡眠時間が短いせいか、それとも冬で乾燥しているせいか若干肌が荒れている。



近々エステに行かなきゃ。






『………臣くんも疲れてるよね』






10時半を過ぎてもまったく起きる気配がない臣くん。



少しでも長く寝たいはずなのに、しょっちゅうバイト先まで迎えに来てくれて朝方まで喋ったりすることもしばしばで…。



こんな日くらいゆっくり寝かせてあげよう。






『お腹空いたなー』






臣くんが爆睡しているのをいいことに、いつも通り独り言を呟きながらなに食べようかなーと冷蔵庫を覗く。






『なんもないなー。でもお腹ペコペコだなー。よし、コンビニへ行こう』






ベッドの横にある鞄の中をあさり、財布を探す。



あったーと呟いてチラッと臣くんを見ると、バッチリ目が合って私は驚きのあまり固まってしまった。






臣「…………ぷっ(笑)」






なぜか急に笑い出す臣くん。






『……なんでしょう』



臣「独り言多すぎだし、目が合った時の顔(笑)」



『し、失礼な!』



臣「ごめんごめん(笑)すぐ準備するから待ってて。ご飯食べに行こ」






臣くんは寝転んだまま背伸びをし、洗面所借りるねーと言って起き上がった。



起きてたならそう言ってくれないと、独り言を全部聞かれてたなんて恥ずかしい…。

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キャン(プロフ) - naoさん» お待たせしてすみません(ノД`)また明日更新しますので! (2015年3月1日 21時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 待ってました>_<更新ありがとうございます>_< (2015年3月1日 20時) (レス) id: 2587847f15 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 登坂ゆずさん» 大好きなんて言っていただけて嬉しいです(*´▽`*)月曜日必ず更新します(汗)お待たせしてしまってすみませんm(_ _)m (2015年3月1日 10時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - ことさん» お待たせしてしまってすみませんm(_ _)m月曜日必ず更新します! (2015年3月1日 10時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
登坂ゆず(プロフ) - この作品大好きなんですけど最近更新なくてさみしいです( ; ; )待ってます! (2015年3月1日 0時) (レス) id: 2793cf6666 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キャン | 作成日時:2014年12月20日 17時

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