僕らのイケメンな姫２

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あれ…、こんなに大きかったっけ……？




私は先生に言われた通り丸椅子に腰掛けたまま器用にスキニーパンツを脱いだのだが、鏡越しではなく直接見るのが久しぶりなせいか、近い距離で見る太ももの入れ墨はなんだか大きく感じた。

これ、本当に私の脚ですよね…？





『…これ、切除できる大きさですか？剥削とか皮膚移植は避けたいんですけど』

医「大丈夫、縦13cmに横8cmなのでギリギリ切除でいけますよ。でも２回に分けた方が無難ですね。１回目をしたら３ヵ月経った頃に２回目をしますが、それから１ヶ月くらいは運動禁止です。それでよろしいなら切除にしましょう」


『……運動禁止…』




やっぱり私が想像していたものよりも少し大きかったようだ。

これなら１回でいけるかな？と思ってヒロさんに30万円という額を言い、春から始まる三代目のツアーまでにはどうにかなるだろうと手術を今にしたというのに、２回に分けていたらツアーに参加できるか微妙じゃないか。


そんなのは困る…。




『……１回でできませんか』

医「え、１回の手術で全部切ってくれって事ですか？」

『…はい』


医「んー…。この大きさを１回で切ったら危ないですよ。だいぶ強引に縫う事になるので傷口は開きやすい状態になってしまいます」

『…構いません。春には完璧に動けるようにならないといけないんです。お願いします』




もちろん傷口が開くのは困る。

だがツアーに参加できないなんていう最悪な状況だけは避けたいし、そんなに仕事を休んでいたら借金の返済どころか生活すらも完全にできなくなってしまう。


それに直人と直己さん以外には言わないつもりをしているので１回で終わらせなければならない。




『…先生、どうかお願いできないでしょうか』

先「……分かりました。ではジグザグ法という方法でやりたいと思います。その方が張りにくくてケロイドやひきつけを起こしにくいので」

『ありがとうございます』


先「でも無理は禁物ですよ。恐らく何回か出血するのでアフターケアはしっかりお願いしますね

『…はい』




まぁ不安要素はいつくかあるが、２つ目の試練はなんとか突破できたようだ…。

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