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EL「あーぁ、寝ちゃった」
確実に近所迷惑になってしまっているほど騒いだA達は直己と広臣とELLYを残して寝てしまい、そんな姿を呆れたように見たELLYは全員にそれぞれの上着を掛けて回ったのだった。
そしてAが寝ていて広臣とリーダーの直己が起きていると状況なので、ここはやはり昨日の話になるわけで、
己「………臣、昨日はごめんな」
と、直己は冷めてしまったポテトを黙々と食べている広臣に軽く頭を下げた。
臣「え、やめてくださいよ!なんで直己さんが謝るんですか!昨日のは俺が全部悪いです…」
すみませんでした…と小さく謝る広臣。
彼は家に着いた頃にやっと落ち着きを取り戻したらしく、あれは言い過ぎたな…と少し反省していたのだが、謝るタイミングが掴めない上にAに非があるというのも事実なのでどうにもできずにいたようだ。
臣「…本当はあんなきつい言い方するつもりありませんでした。でも俺の知らないAがいるって思ったら無性に腹が立ってしまって…」
ガキっすね、と苦笑いを浮かべた広臣はテーブルに頬杖をついて横目でAを見た。
しかしその目はELLYには普通に見えなかったらしく、
EL「…マジでAが好きなんだー」
と、からかわれてしまった。
臣「な、なに言ってんだよ!」
己「その反応は肯定してるのと同じだぞ(笑)」
EL「それに顔にも思いっきり書いてあるし(笑)」
臣「ちがっ、そんなんじゃないって!」
広臣は顔の前で手をヒラヒラさせて否定の格好をすると、直己さんまでやめてくださいよ!と異常に焦りを見せて缶に入っているビールの残りを飲み干した。
それが逆に怪しい行動だと思われるのだが、広臣は酒のせいで平然を保っていられる余裕がないらしい。
臣「………帰ろうかな…」
己「おいおい、からかわれるのが嫌だから帰るってそれこそガキだろ(笑)」
臣「だって本当に違いますもん」
EL「…ふーん。じゃああれ見てもなんとも思わないんだ?」
ELLYは真顔でそう言うと、さっきまで広臣が視線が向けていたAの方を指さしてあれ見てーと顎でも合図をした。
その方向にはもちろん床で寝ているAがいるのだが、さっきまで仰向けになっていた剛典が自分に背中を向けている彼女に後ろから抱きついていて、恋人並にくっついている。
それを見た広臣は、
臣「………なんだよ岩田の野郎」
と言って空になった缶をぐしゃっと握り潰した。
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美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です三代目は臣君と岩ちゃんと今市君寄りのオール担当です最高です (2019年7月9日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - Howckさん» 分かってるよ(笑)ごめん、伝わりにくいボケで…← (2014年12月25日 19時) (レス) id: 9eec0dec6d (このIDを非表示/違反報告)
Howck(プロフ) - キャンさん» 歌詞やで歌詞(笑)この支配からの卒業〜♪やで(笑) (2014年12月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 652c803a1f (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - Howckさん» 支配されてんのか!?笑 (2014年12月25日 18時) (レス) id: e654d782e3 (このIDを非表示/違反報告)
Howck(プロフ) - キャンさん» 支配からの卒業やで(笑) (2014年12月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 652c803a1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャン | 作成日時:2014年11月29日 9時