僕らのイケメンな姫２

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健「……親戚のおっちゃん…」

直「……余ったからって…」




相当ショックだったのか、ソファーに並んで小さくなっている健ちゃんと直人。

このゲームを提案したのは岩ちゃんなので私を責めないでほしいし、その彼は今から君達よりもショックを受ける事になるだろうから迎え入れる準備をしてやってください。




『次はペットで良い？』

岩「うん。彼氏と旦那が最後の方が面白いし俺には関係ないからー♪」

『……残念、ペットは君だよ岩ちゃん』


岩「えっ…」




案の定岩ちゃんは目を真ん丸にして手に持っているポテトを落としてしまった。

きっと彼は自分が彼氏か旦那に選ばれると思っていたからこのゲームを提案してきたのだろうが、私には彼は可愛い小型犬にしか見えない。




岩「……人間に見られてない…」

直「……それは辛いね…」

健「……あんな奴放っといて３人で語ろう…」


『なんでやねん』




２人の間に岩ちゃんが加わった事でソファーの周りを取り囲んでいた負のオーラが更に増し、部屋の雰囲気がどこか悪くなってしまった。

これは私のせいではない。そこの子犬が悪いんだ。




『…３人がこんな感じになってしまったので、彼氏と旦那は言うのやめましょうか』

隆「いやいや、気になってるまま終わらすな(笑)」

EL「…まさかの彼氏と旦那が……」


己「…隆二か臣？」

隆「なんか問題っすか(笑)」




これに関しては一番悩んだところだ。

彼氏にしろ旦那にしろ臣くんをここまで残すというのは結構な勇気が必要だったし、私に選ばれたところで彼は嬉しくもなんともないだろう。


また言い合いにならない事を願うよ。




隆「なんか聞くの怖いなー(笑)」

健「…なんでやねん。どっちも嬉しいやんけ」

直「…そうだよ。岩ちゃんなんて人間じゃないんだから」


岩「………ペット…」

『まだ言うか』




みんな、たかがゲームでマジになり過ぎなんだよ。




隆「…俺どっち？」

『えっ？』


隆「いや、えっ？じゃなくて。俺は彼氏と旦那どっち？」




早く言って、と真顔で催促してくる隆二くん。

正直どっちでも良くないですか…？




『……隆二くんは………彼氏…かな』

隆「うわ、そっちかー！」

己「いや、喜べよ(笑)」




そうですよ。

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