僕らのイケメンな姫２

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直「……Aー…」




撮影を放り出して控え室にこもっている私を訪ねてきた直人。

あの場で一番困るのはリーダーである直人と直己さんであって、そっと私の隣に座った直人の表情は案の定物凄く曇っていた。


こんなかたちで迷惑をかけるつもりなんてなかったのに…と今更ながら反省し、




『……すみませんでした…』




と小さく謝って頭を下げる。

普通ならここで怒鳴られてもおかしくないのだが、私がカメラマンの要望に応えられない理由をちゃんと分かっている直人は優しく私の頭を撫で、謝るのは俺の方だよ…なんて意味不明な発言をしだした。




直「…俺も直己もAを守るって約束したのに、俺らはカメラマンに対してなにも言えなかった。ごめん…」

『いや、あそこで２人がなんか言ったら余計変な空気になってたと思うし大丈夫。でもあれはさすがに言い過ぎたかな』




単独での仕事をしている時なら困るのは私だけなので良いのだが、今は三代目のMIAKAとして動いているのでこの雑誌のお偉いさんは三代目そのものに嫌悪感を抱いてしまうかもしれない。

グループに迷惑をかけてしまうというのは私自身まったく望んでいないのに…。




『……ウチが出ていった後、あのカメラマンどうしてた？』

直「あぁ…、それがなぜかあの人笑ってたんだよ。声を出してとかじゃなくて、口角を上げて肩だけを震わせてたというか…」


『え、なにそれ…』




完全に怪しい人ではないか。

私を怒らせる為にわざとあんな態度をとっていたのだろうか？




『……何者やねん、あいつ…』

直「さぁ…。俺もあの人の態度には少しイラッときてたからAの反抗的な態度は最高に気持ち良かったんだけど、Aが出ていった後クスクス笑いながら撮影終わりまーすって言うからちょっと寒気がしたわ」


『…それは引くね』




なんだ、あの人は私の体の秘密を知っているからチラ見せを強要してきたのか？

もしそうだとしたらどこで情報を得た？どこまで知っている？




『……もう会わない事を願う』

直「…うん、俺も」




とにかくヒロさんに知らせておかないと…。

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