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『……涼太…』
私はあの小さな紙切れを読んだ後煌世に短い謝罪の言葉を述べてから急いで体育館裏に来たのだが、そこには本当に涼太が1人で待っていて青空とスマホを交互に見つめていた。
そしてそんな彼を見つけて小さい声で名前を呼んでみせると、
涼「…あ、A」
と、私の大好きなあの優しい声とかわいらしい顔で名前を呼び返してくれる。
その表情はどこかホッとしたように見えて、私はなんてバカな事をしたんだろう……と申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
仮に本当に裏切られたとしても、やっぱり私は涼太が好きで好きでたまらないんだなぁと、思い知らされた瞬間だ。
『……涼太、昨日はごめん。私ったらなんかいろいろ勘違いしてたらしく……………えっ…』
あれ、なにこの状況?
私、今涼太に思いきり抱きしめられてる…?
『ちょ、涼太ってば!ここ外なんだから誰かに見られちゃ…』
涼「…良かった」
『……え?』
涼「……来てくれないかと思った。俺、Aと別れるとか考えたくないよ…」
『………ごめん。でも涼太も悪いんだよ?記念日忘れててなにも用意してないからって、わざわざドタキャンして煌世呼ばなくても良いじゃん…』
涼「え、なんでそれ…」
『さっき煌世から聞いた』
涼「…そっか。ごめん、本当にごめん」
勝手に勘違いして悪いのは私なのに、そんな私の若干責めているような言い方に対し何度も謝ってくる涼太。
この人は本当に私の事が好きなんだなーと、自意識過剰な考えが浮かんできてなんだかニヤける。
そしてそんな時に、
涼「……あ、これ半年の記念に…」
なんて言いながら涼太は私からゆっくり離れ、私の首になにかを付け始めた。
なんだ、首輪かなにかか?←
『………これ…』
ふと首元を触るとそこにはチェーンのようなものがあって…。
涼「…俺とお揃い」
そう言った涼太の首には、確かに私の首につけられた物とまったく同じネックレスがぶら下がっていた。
指輪のような輪っかが通されたシンプルなもの。
涼「これからもずっと、俺の隣にいてくれる?」
『……うん、絶対離れない』
涼「……A、大好きだよ」
『…私も…、私も涼太が大好き』
改めてお互いの気持ちを確かめ合った私達は、ここが体育館裏だという事を忘れてどちらからともなくキスをした。
もう秘密事はなしね?
fin.
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美紀 - part1ではニカ姫で見てましたが名前変えて見てますGENE涼太君と亜嵐君と玲於君寄りのオール担当ですLDHグループ大好きです (2019年1月18日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
おみらぶ♪ - 結構ひどそうですね…ホントに大丈夫ですか?5分おきとなると箱ティッシュの消費凄まじく早そう(笑)でも私も最近風邪なのかくしゃみと鼻水止まらないですwやっぱり隆二くんの方が怖いですね!wマジギレされたらもう顔面蒼白になっちゃいますよね(笑) (2015年12月29日 18時) (レス) id: 6342bcea46 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - おみらぶ♪さん» 5分置きに鼻かんでますw ウチは臣くんよりも隆二くんの方が怖いですね(笑) (2015年12月28日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
おみらぶ♪ - お風邪ですか!大丈夫ですか?暖かくしてビタミンとってゆっくり休んでくださいね!お大事に…隆二くん、顔はちょっといかついですからね(笑)臣くんに怒られるのとどっちが怖いかな(笑) (2015年12月28日 18時) (レス) id: 6342bcea46 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - おみらぶ♪さん» お久しぶりです、私は今風邪でダウンしております( -_-)隆二くんの怒ってる顔は……、私は恐怖しか感じません(笑) (2015年12月28日 14時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャン | 作成日時:2015年6月22日 19時