Paranoia【短編集】２

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MT「……なぁ、あれ結構やばい事言ってない？」

直人「…言ってますね。下手すれば犯罪行為ですよ」


KC「俺の次は大樹ちゃんかぁ…」

US「え、まさかケンチも裸にされたの？」

KC「されましたよー。まぁパンツだけは意地でも残してやりましたけど(笑)」


「「いや、全然笑えねぇわッ！」」





ケンチが既に解剖紛いの事をされていた話に対し、先輩後輩関係なく鋭いツッコミが入れられる。


彼は仕事終わりシールドの２人に無人のスタジオに呼び出され、メンディーに抑えつけられている間無理矢理Aに服を脱がされたらしい。

その時の事は、できれば一生思い出したくない屈辱な出来事のようだ。








『よし、今日の仕事がすべて終わったらアトリエについてきなさい。君のすべてを調べさせてもらう』

大「嫌だッ！パンツを残して良いとしてもそれは勘弁してください！」


『だから君に拒否権はないと言ったでしょ』

大「…酷い、こんなの虐めだあぁぁ！」

『……チッ、往生際の悪い奴だな』




Aは物事の決断をいつまでも渋るような人間がどうも嫌いらしい。

自分の目の前でおもちゃを買ってもらえなかった子供みたいに地団駄を踏んでいる大樹を見て、軽く貧乏揺すりをするなどイライラを隠せていない。




『……あーもう、うるさい。裸になるのがそんなに嫌って言うなら私にペットになれ』


大「…え、ペット………ですか？」

『そう。ペットとして私の傍にいるなら裸にさせるのをやめてやっても良いよ』

メ「Aさん、さすがにペットというのは…」



大「………ペット…」





自分は歴とした人間であるというのに、バカな探検隊ごっこに巻き込まれた上ペットになるだんて１人の男としてのプライドが許せない。

そう、普通の男なら考えるかもしれないが。




大「……なります。俺Aさんのペットになりたいです…！」




世間には、そうでない物好きもいるようだ。




『そうかそうか。じゃあ今夜はさっそく私の家に泊まりに来なさい』

大「はいッ！喜んで行かせていただきます！」



亜「はぁ、そんなのあり！？だったら俺もペットになりたいですAさんッ」

『あ？なんだ君は』

亜「えっ俺ですか？俺はー………、虎です」


『虎だぁ？そんな危険な生物は私の家に入れん』

亜「えぇ！？」






((ペットだったらべつになっても良いな…))





そう思ったのは、どうやら大樹と亜嵐だけではないようだ……。








fin.

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