▽ ページ16
.
臣「……A、今日こそしよっか」
『えっ…?』
ボーッとしていたせいで負けただなんて納得いかない、もう一度しよう!と言ってまたコントローラーを握った私に、広臣は別の事をしようという提案を持ちかけ私の手からコントローラーを奪うとテレビの電源すらも落としてしまった。
その彼の言う別の事というのは恐らくいやらしい意味であるが、お兄ちゃんのせいでまだ広臣とキス以上の事をしたことがない私にとってこの状況は心臓が飛び出そうなほど緊張するものである。
やっちゃうの…?とうとう私は広臣とやっちゃうのですか!?
臣「…A、おいで」
『……やだ、無理』
臣「なんでだよ(笑)」
『だって恥ずかしいもん…!』
私が広臣と付き合うまではお兄ちゃんはシスコンでもなんでもなく私なんかに無関心だった為、少ないとも言えず多いとも言えない程良い数の男と結構遊んできた。
でも彼らに対して恋愛感情なんてものはなくて…、恐らく今まで生きてきて初めて本気で好きになったであろう広臣と体を重ねるなんて事を思ったら今すぐにも死んでしまいたいくらい恥ずかしい。
いや、決して嫌ではないんですよ?嫌ではないんですけどね……。
『……広臣、ウチまだ心の準備が…』
臣「大丈夫、緊張してるのはAだけじゃねーから。こう見えて俺も結構緊張してんだよ(笑)」
『絶対嘘だ。だって顔は余裕そうだもん』
臣「…じゃあ確認してみる?」
一向に信用しようとしない私に呆れたのか、優しく私の手を掴んで自分の胸へと持っていく広臣。
さっきまで1ミリも触れていなかった私達の体は今ソファーの上で太ももと肩がピッタリと密着していて、私の手のひらからは広臣の心臓の音がドクンドクンと伝わってきている。
私自身も自分の鼓動の速さに驚いているというのに、彼の鼓動も私のものと同じくらい速くて緊張しているのは自分だけじゃないんだと実感した。
広臣が緊張するなんて、めっちゃ意外なんだけど←
臣「……な、分かった?恥ずかしいけど俺もマジで緊張してるんだよ」
『………うん…』
臣「…でもさ、悪いけど今日は我慢できそうにねぇわ」
『………んっ…///』
太ももと肩しか触れていなかった私達の体は広臣が私の後頭部と背中に手を回してきたせいでもっと密着する範囲が広がり…。
『……んん……ふっ……』
唇に至っては、グツグツと煮立っているおでんを冷まさずに食べた時くらい物凄く熱かった。
781人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - part1ではニカ姫で見てましたが名前変えて見てますGENE涼太君と亜嵐君と玲於君寄りのオール担当ですLDHグループ大好きです (2019年1月18日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
おみらぶ♪ - 結構ひどそうですね…ホントに大丈夫ですか?5分おきとなると箱ティッシュの消費凄まじく早そう(笑)でも私も最近風邪なのかくしゃみと鼻水止まらないですwやっぱり隆二くんの方が怖いですね!wマジギレされたらもう顔面蒼白になっちゃいますよね(笑) (2015年12月29日 18時) (レス) id: 6342bcea46 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - おみらぶ♪さん» 5分置きに鼻かんでますw ウチは臣くんよりも隆二くんの方が怖いですね(笑) (2015年12月28日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
おみらぶ♪ - お風邪ですか!大丈夫ですか?暖かくしてビタミンとってゆっくり休んでくださいね!お大事に…隆二くん、顔はちょっといかついですからね(笑)臣くんに怒られるのとどっちが怖いかな(笑) (2015年12月28日 18時) (レス) id: 6342bcea46 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - おみらぶ♪さん» お久しぶりです、私は今風邪でダウンしております( -_-)隆二くんの怒ってる顔は……、私は恐怖しか感じません(笑) (2015年12月28日 14時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キャン | 作成日時:2015年6月22日 19時