終わりなき哀しみ３

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剛「うわ、Aちゃんじゃん！久しぶりぃ！」



『剛典久しぶり！みなさんもお久しぶりです』






いろいろあった卒業式から１週間が経った頃、私は隆二に誘われてメンバーさんとの食事会に同席させてもらった。



みんなと会うのは隆二と同じく２年ぶりで、何度か遊びに誘ってくれた剛典にも卒業までは会えないと言っていたので今会えているのが相当嬉しいらしく、握手している手を思いっきり振り回されていて結構痛い。



でも相変わらず可愛い笑顔してるな…(笑)






岩「Aちゃん俺の隣座る？」



隆「だめ、Aの隣は壁と俺って決まってんの。はい岩ちゃん端っこから退いてねー」



岩「えー」



健「岩ちゃん、それはしゃーないわ。Aちゃんは大事な大事な彼女やからな(笑)」



『ちょっとやめてよ(笑)』






私達が付き合うことになった次の日隆二は早速みんなにその報告をしたらしく、ELLYくんと剛典、そして私の携帯からは削除されていた臣くんのアドレスからお祝いのメールが来ていた。



それから臣くんとは少し電話で話したが、あの頃のままの優しい口調で卒業に対してと隆二と付き合ったことに対してのお祝いの言葉を言ってくれて、喜びと申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまい思わず泣きそうになった記憶がある。



あれは怒ってくれた方が気が楽だったかもしれないね。






直「２人なに飲む？」



隆「あぁ、俺はビールで。Aは？」



『じゃあ私もとりあえずビールで…』



直「おっけー。悪いけど健二郎頼んどいて」



健「え、なんで俺なんっすか！まぁ頼みますけど」



『ありがとう(笑)』






うわ、健ちゃんのこの弄られ方久しぶりに見た(笑)



みんな２年前となーんにも変わっていのでこの空気感がとても懐かしいし、若干だが個性が更に強くなったような気もするので会話をしていると以前よりも楽しく感じる。



いや、実際に楽しいか。






己「さてさて、全員の飲み物が揃ったので乾杯しましょうか」



直「そうだねー。ではAちゃんの卒業と就職を祝って！かんぱ…」



岩「かんぱーい！」



「「かんぱーい！」」



直「……俺のセリフとられた…」



『はいはい、直人さん乾杯(笑)』






剛典さん、あなたは相変わらずいいとこを持っていっちゃうね(笑)

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