142 ページ42
.
臣(……元気でやってっかな…?)
月日が経つのは早いもので、広臣がAにフラれたあの暖かい気候の時期がもう既に彼のもとを訪れようとしていた。
桜が満開を迎えようとしている気持ちの良い春だ……。
広臣をはじめ隆二も、そしてAに卒業まで遊べないと言われてしまった剛典までもがたまにAのことを思い出し、元気なのかな?と話題の一つにしている。
数回しか会っていないのに剛典はAのことを人間として気に入っていて、飲み友達を1人なくしたー!と嘆いているようだ。
岩「最近急に暖かくなりましたねー。出会いの季節って感じしません?笑」
健「確かに。恋とかしたくなるわー」
隆「うわ、健ちゃんからそんな言葉出るとか気持ち悪いんだけど(笑)」
健「なんやと!?」
己「間違いない。健二郎に恋愛っていう2文字は似合わなさ過ぎる」
健「…直己さんまで……。俺かてもうええ歳なんですから彼女くらいほしいですよ」
恋という言葉を発しただけで散々メンバーにいじられ、もうそろそろ怒るで?と低めの小さい声で言う健二郎。
確かに本人からすればメンバーの発言は失礼極まりないものであり、健二郎もれっきとした男なので人並みに恋愛くらいはするし彼女がいる時期だってちゃんとある。
まぁ健二郎はあまりプライベートの話をしないので、似合わないと言われるのも分からなくはないようだが。
岩「……Aちゃん元気かな」
臣「急だな(笑)でも俺も同じこと考えてた」
直「お前ら仲良しか(笑)」
EL「順調ならもう4回生ですよね?きっと楽しいキャンパスライフ送ってますよ」
隆「……そうだといいけどなー。生きてるのかさえ不明だしちゃんと就活してるのか心配だわ」
EL「大丈夫大丈夫!あのしっかり者のAちゃんなんだから」
Aが卒業するまで連絡はとらない。
そう約束をした広臣と隆二はAがちゃんと生きていて元気にしているのかどうか知らず、Aの生息を唯一知っているELLYは不安そうにしている隆二の肩を軽く叩いた。
ELLYだけはたまに連絡をとっているらしく隆二や広臣、そして剛典の様子を報告したりしていて、唯一すべての事情を把握している彼はそのやりとりを若干楽しんでいるようだ。
EL(最近嘘をつくのが上手になってきたわ)
そんな自分の成長も、密かに喜んでいるELLYであった。
1031人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
水澄柊香(プロフ) - キャンさん» じゃあ陣さんの愛人に…((( (2015年5月9日 16時) (レス) id: bc7e7b2bbc (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 登坂ゆずさん» 本間ですか!ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
登坂ゆず(プロフ) - 最高でした。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 2793cf6666 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 涼さん» ありがとうございます!もっと面白い絡みがあってのイチャイチャを書きたかったのですが、文字数が足りなさすぎて全然でした(´Д`)短編で隆二くんの話を考えときますね! (2015年5月7日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
涼 - 完結おめでとうごさいます!残り僅かで、充分イチャイチャしてました!隆二と幸せになってくれて本当に嬉しかったです。ずっと読み続けてきて良かった。続編でも別のお話でも、私は隆二推しでキャンさんの書く隆二が好きなので、また隆二作品を期待してます! (2015年5月7日 22時) (レス) id: e56153c529 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:キャン | 作成日時:2015年3月6日 10時