終わりなき哀しみ３

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私はどうしたらいいの……？



隆二本人から聞いたわけではないので今聞いた話がすべて真実かどうかは分からないが、恐らくELLYくんは隆二から聞き出した話をそのまま私に話した様子なので大半は信じていいだろう。



でもそれを聞いて私はどういう行動をとったらいい？隆二本人に確認をとるべきか、このままなにも聞いていないふりをして臣くんと付き合い続けるか…。



自分だけではすぐに決められない…。






『……ELLYくん』



EL「ん？」



『…このこと、臣くんは知らないんだよね？』



EL「あぁ、それがねー……」



『え、まさか知ってるの！？』



EL「多分…。５日前今市くんと楽屋で２人っきりの時にこの話聞いてさ、それが終わった頃に臣が複雑そうな顔で入ってきたから聞こえちゃったと思う」



『あらら…』






５日前といえば、一週間ぶりにバイトが休みだったから臣くんがゆっくり私の家でくつろいでた日だ。



でも臣くん、特に変わった様子は……。






EL「あ、この話を聞いたからって無理に臣と別れて今市くんと付き合わなくてもいいからね。そんなつもりで話したんじゃないし」



『じゃあどーゆうつもりで話したの？』



EL「……分かんない。でもこのままじゃ今市くんが気の毒だって思って話したから、多分そーゆうつもりになっちゃうんだろうね(笑)だからといって臣がフラれるのを見たいわけでもないけど」



『…私だって今更臣くんをフッたりできないよ。でもそんな話聞いちゃったら……』



EL「今市くんのこと吹っ切れない？」



『…うん』






私はとことんズルくて最低な女だ。



愛というものに飢えている私に最高潮の愛情を注いでくれている臣くん。そんな彼に私は必死に向き合おうと努力しているのに心の片隅には常に隆二の存在があって……。



隆二のことを諦めようとすればするほど、どんどん隆二への気持ちが膨らんでいくんだ。






『……私はどうするべきなのかな…？』



EL「それを決めるのは俺じゃない。まぁ臣と別れないにしろ今市くんとは一度ちゃんと話した方がいいと思うんだ。今市くん、正月にAちゃんが怒ってた理由をずっと気にしてるから」



『……分かった。一度話してみる…』






やっぱりあのこと話さないと、いつまでも隆二が苦しいんだ。



なら、ちゃんと臣くんとのことを考えよう。

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