終わりなき哀しみ３

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EL「…今市くん、ついこの前彼女と別れたんだ」



『えっ？』






隆二が私のことを好きだということを聞かされて若干戸惑っているというのに、今度は彼女と別れたということを聞かされて更にパニックに陥る。



正月に会った時はまだ付き合っていたはずなのに(まぁあの名前の女性が彼女だと決まってはいないが)、最近別れたというのは浮気がバレてしまったのだろうか？



もしその浮気相手が私だと思われていたら…？彼女に恨まれて殺されちゃったりしない…？






『でもなんで…？』



EL「そりゃAちゃんが好きだからじゃない？臣と付き合っちゃったんだから今更別れたところで意味ないだろうけど、自分なりに決着つけたんじゃないかな。まぁ去年から別れたいって言ってたけどね」



『じゃあ隆二が私のことを好きだって証拠は…？本人がそう言ってたってだけでしょ？』



EL「んー…、これが証拠になるかは分からないけど、今市くんたまに雨でもないのに濡れてたりしなかった？」



『濡れてたり…？』






それはあれか？突然家にやってきたと思ったら肩や胸の辺りがびしょ濡れだった時の話か？






『時々そんなことあったよ。お酒の匂いがする時もあれば紅茶の時やオレンジジュースの時…。どこでそんなもの浴びてくんの？って思ってた』



EL「まぁ普通に生活してたらそんなことはありえないよね(笑)でもそれね、彼女や遊びの女と別れ話をしに行ったせいなんだよ」



『え、どーゆうこと…？』



EL「すげぇ大事な人ができたから別れてほしい、そう話したら相手が怒って飲み物ぶっかけられたらしい」



『……そんな…』






隆二の服がお酒やジュースで濡れてたのは私のせいってこと？



私の家に来た時落ち込んでるというかイラついてるというか……、なにも言わず私を抱きしめてきたりして様子が変だったのはそれが原因だっていうの？



だから隆二は……。






『私、前に臣くんと付き合うのは待ってって言われたんだけど…』



EL「それは彼女と別れたらちゃんと告白するから待っててって意味だと思うよ」



『………っ…』






そんなの、はっきり言ってくれないと分からないじゃんか…。



今頃知るなんて……。

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