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EL「かんぱーい!」
『乾杯…』
3月に入って春休みが3分の1終わった頃、私はなぜかELLYくんに呼ばれてしまい臣くんにはバイトだと嘘をついてとあるご飯屋さんへとやってきた。
さほど絡んだことがない、というか連絡先を交換しといて今まで一度も連絡をとったことがなかった彼に2人きりで会おうと言われた意味がさっぱり理解できなくて、
EL「どうよ?彼氏さんとは」
なんて乾杯をした後ジョッキを口につけることなく聞いてきたその質問にも、私は頭の上に“??”を浮かべて首を傾げるしかなかった。
わざわざそんなことを聞く為に食事に誘ったのなら、私はもう本気でパニックだよ。
『…なに急に?』
EL「いや、特にこれといった理由はないよ。ただ今市くんと臣のことが心配なだけ」
『……気づいてたんだ』
三代目のメンバー内で唯一、私と隆二と臣くんのややこしい関係について知っていたELLYくん。
だから臣くんの彼女が誰なのか私の彼氏が誰なのか嘘をついたところで彼に気づかれる可能性は大いにあって、中途半端なことだけはするなと私に忠告した立場なのでいろいろ心配なのだろう。
言われた通り1人を選んだんだけどなぁ…。なにか問題でもあるのかな?
『…臣くんとはうまくいってるよ。少しでも時間があれば会いにきてくれるし、すごく愛されてるなーって思える』
EL「ふーん。まぁAちゃんが選んで真剣に付き合ってるならべつに文句はないんだけどさ」
『じゃあなに?他に聞きたいことでもあるの?』
EL「うん」
ELLYくんは私の質問に対し軽く頷くと、今市くんのことなんだけど…となぜか苦笑いを浮かべながら焼き鳥に手を伸ばした。
私に隆二のことを聞きたいだなんて、彼はなにを考えているのだろうか?もう私と隆二は無関係なはずなのに。
『…私、隆二のことは職業と家の場所と連絡先くらいしか知らないよ』
EL「いや、俺べつに今市くんの個人情報が知りたいわけじゃないから(笑)」
『あ、そうなの?てっきり隆二に片想いしてて情報収集してるのかと思った』
EL「そんなわけないっしょ」
『…ですよね』
もう長い付き合いなんだから、情報収集なんかしなくてもいろいろ知ってるか。
ていうかELLYくんが隆二に片想いしてたら引くわ←
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水澄柊香(プロフ) - キャンさん» じゃあ陣さんの愛人に…((( (2015年5月9日 16時) (レス) id: bc7e7b2bbc (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 登坂ゆずさん» 本間ですか!ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
登坂ゆず(プロフ) - 最高でした。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 2793cf6666 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 涼さん» ありがとうございます!もっと面白い絡みがあってのイチャイチャを書きたかったのですが、文字数が足りなさすぎて全然でした(´Д`)短編で隆二くんの話を考えときますね! (2015年5月7日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
涼 - 完結おめでとうごさいます!残り僅かで、充分イチャイチャしてました!隆二と幸せになってくれて本当に嬉しかったです。ずっと読み続けてきて良かった。続編でも別のお話でも、私は隆二推しでキャンさんの書く隆二が好きなので、また隆二作品を期待してます! (2015年5月7日 22時) (レス) id: e56153c529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャン | 作成日時:2015年3月6日 10時