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岩「Aちゃん知ってた?臣さんに彼女できたこと」
『えっ?』
今回も私の隣をキープしている剛典が、お決まりらしいレモンサワーを片手にニヤニヤしながら私の顔を覗き込んでそう聞いてきた。
その臣くんの彼女が私だなんて、夢にも思ってないんだろうな…。
なんか笑けてくる。
『…え、臣くん彼女できたの?』
岩「そうなんだよ!驚きでしょ(笑)」
臣「それどーゆう意味だよ(笑)」
『いやぁ、本当に驚きだねー』
臣「Aまで!?」
『ごめん(笑)』
なんだ、この変なやりとりは…(笑)
いろんなことを考えた末に私達が付き合っていることは言わない方向でいこうと決まったのに、いざこういう状況になると結構面倒くさい。
ポロッと言ってしまいそうで怖いよ。
『…で、彼女ってどんな人なの?』
健「高校の時の元カノらしいでー」
『へ〜。復縁って本当にあるんだね』
そっか、そういう設定になってるわけね。
『可愛い系?美人系?』
直「Aちゃん、めっちゃ食いついてる(笑)」
『だって気になるじゃないですか(笑)』
臣「まぁどっちかというと可愛い系かな。Aみたいな感じ(笑)」
『ちょっと、それなんの笑い?お世辞だけどなーって意味ですか?』
臣「いえ違います、すみません」
いやいや、そこで謝られたら図星だったんだ…って思っちゃいますけど。
確かに私は可愛くもなければ美人でもないし、胸が大きくもなければ大して気遣いができるわけでもないつまらない女だ。
しかしそんな私を選んだのは、紛れもなく今さっき私に向かって笑ったあなたなんですよ。本当に失礼な人だ。
己「Aちゃんはどうなの?好きな人がいるとか彼氏ができたとか、そーゆう話の方は」
『え、彼氏ですか……』
なにも知らないとはいえ最高に面倒くさい質問を投げかけてきた直己さん。
これに関してはなんて答えるべきか臣くんと相談していなかったためどう言えば良いのか咄嗟には浮かんでこないし、私は臣くんみたいに嘘が上手じゃないから彼氏ができたと言ってしまうと問い詰められた時に困る。
ここは“いない”と嘘をつくべきか…。
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水澄柊香(プロフ) - キャンさん» じゃあ陣さんの愛人に…((( (2015年5月9日 16時) (レス) id: bc7e7b2bbc (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 登坂ゆずさん» 本間ですか!ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
登坂ゆず(プロフ) - 最高でした。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 2793cf6666 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 涼さん» ありがとうございます!もっと面白い絡みがあってのイチャイチャを書きたかったのですが、文字数が足りなさすぎて全然でした(´Д`)短編で隆二くんの話を考えときますね! (2015年5月7日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
涼 - 完結おめでとうごさいます!残り僅かで、充分イチャイチャしてました!隆二と幸せになってくれて本当に嬉しかったです。ずっと読み続けてきて良かった。続編でも別のお話でも、私は隆二推しでキャンさんの書く隆二が好きなので、また隆二作品を期待してます! (2015年5月7日 22時) (レス) id: e56153c529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャン | 作成日時:2015年3月6日 10時