終わりなき哀しみ３

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波「へいへーい、今日は呑気に午後から出席ですか」



『……すみません…』






波瑠ちゃん、怒るなら私ではなく臣くんにして。



結局あの後２人して気持ちいい二度寝というものをしてしまい、気づいたらお昼前だったので臣くんは寝癖がついたまま仕事へ、私は昼食を食べてから大学へ来た。



急いで来ようが午前中の授業はすべて欠席になってしまうからね。ゆっくり家でご飯を食べる方が気分的に楽だ。






波「さぁ、遅れたわけを聞かせてもらおう」



『えーと…、昨日バイトで飲み過ぎちゃいまして…』



波「それで？飲み過ぎたせいで起きれなかったってか」



『……はぃ』






波瑠はなぜこんなに怒っているんだ？



先生でもないのに。






『…すみませんでした』



波「すみませんで済みません！いつもの席であんたを待ちながら１人で授業を受けてたウチの立場になって！どれだけ寂しかったか！」



『えっ…』






そっち…？そんな理由で怒ってるんですか？






『ではこの先遅れるような事がありましたら、波瑠様に一言ご連絡差し上げたいと思います』



波「そうしてください。てか授業は休まないようにしてください」



『はい…(笑)』






いつからそんな真面目になったわけ…？



私と波瑠は入学式の席が隣だったのをきっかけに仲良くなったのだが、第一志望が他の学科だった波瑠は１回生の時よくサボっていて、私が今日の波瑠のように１人で授業を受けることもしばしば。



それなのに最近は１回生から無遅刻無欠席だった私がサボることが増え、波瑠が真面目になりつつあるという不思議な現象が起きている。



なぜでしょうね。






波「てかさぁ、もうすぐ３回生じゃん？」



『うん。それがどうしたの？』



波「どうしたのって……、よくそんな呑気でいられるねぇ。早い人は夏から就活始めるんだよ？」



『あぁ、就活の話ね…』






就活はたいてい３回生の秋から、インターンシップに行ったりする人は夏休みから始める。



就職が難しいと言われている現代では夏から始めておく方が良いのだろうが、どの企業も東京大学というだけで見る目が違うだろうし、成績も上位に入っている私はきっと余裕だ。



焦る必要なんてない。

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