終わりなき哀しみ３

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臣くんってやっぱり……、




…ちゃぷん……






『…イケメンだぁ』






お湯に浸かりながら、ふとお風呂上がりの髪が濡れている臣くんを思い出してボソッと呟く。



仕事中の前髪を分けている臣くんもかっこいいし私と会う時のワックスもなにもつけていない状態も好きなのだが、お風呂上がりの彼は普段とは比べ物にならないほどの色気を放っていて、私はその姿を見ただけでクラッ…ときそうだった。



こんなの私らしくないな…。






『…………あつーぃ…』






もう私はいろんな意味でのぼせそうだ。









・









・









『さっぱりー！』



臣「お、おぅ……(笑)」






お風呂から満足気に出てきた私に、びっくりするわ！と言いながら苦笑いを浮かべる臣くん。



なに、なんでそんな顔するの？お風呂は世の中で一番リラックスできるものでしょ。こんな最高なものは他にないと思うよ。






『なんか飲む？ビールかコーヒーかお茶か……』



臣「ん、今はいらない」



『そぅ？じゃあ私、髪乾かしてくるね』



臣「だめ。こっち来て」



『えっ…』






臣くんはすぐ終わるからーと洗面所へ行こうとする私の腕を掴んで、グイッと自分の方に引き寄せた。



そんな彼の顔はどっからどう見ても変なことを考えているようにしか見えず、






『……乾かさないと風邪ひいちゃうし…』






なんて言って逃げようと試みる。



確かに私達は付き合っているわけだから今までと違ってキス以上のことをしてもいいのだろうが、いざそういう雰囲気になると緊張してしまって同じ空間にいたくなくなる。



そんな私は卑怯か…？






『…もし風邪ひいて臣くんにうつったら大変だし、パパッと乾かしてくるから離して？』



臣「やだ。Aの風邪ならうつっても構わないし、今から体は熱くなるから風邪なんかひかないよ」



『……なにそれ？』



臣「なにそれって…、分かってるくせに(笑)」



『…分かりませんね』






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