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臣「…正直に言え。今日のお前明らかに変だし、隆二もあのままだと俺ら困るんだわ」
『………なにその言い方』
いかにも私が悪いことをしたみたいな言い方をする臣くん。
なにも知らないくせに、なんで私が悪者扱いされなきゃいけないの?そりゃ相方として隆二のことを心配するのは分かるし仕事に支障が出るのは私も望んではいないけど、勝手な思い込みで私を責めないでほしい。
苦しいのは私なんだよ?
『……臣くんは私がなにを言っても引いたりしない?』
臣「え?あ、あぁ…。引かないよ」
『…じゃあ本当のこと言うけど……』
ここは言ってしまった方が絶対に楽だ。
臣くんは男だから隆二の気持ちが理解できて味方するかもしれないが、私はこれ以上黙っておくことができなさそうだし相談することによって隆二との関係をさっぱり切れるかもしれない。
臣くんとこうやって会うのが最後になってしまっても、もう別にいいや…。
『………あのね、私……、隆二と体の関係もっちゃった』
臣「…は?」
私の暴露話に案の定目を見開く臣くん。
そりゃこうなるのは当たり前だし、まずこんなことがあって……という前振りが必要だったかな?
臣「…マジで言ってんの?」
『うん。でもね、私は自分から隆二に体を預けたことはないの』
突然家にやってきたと思ったら強引に脱がされて、腕を縛られることもしょっちゅうで…。
隆二との行為は痛みしかなかった。
『…それで最後には他の女の名前で呼ばれちゃった』
本人は寝ぼけてて気づいてないし、私が隆二と体を重ねるのがどれだけ嫌だったのかも分かってくれてない。
いくら相手が大好きな隆二だとしても、私はもう我慢の限界だった。
『……隆二が不機嫌なのは多分これが原因だと思う。一方的に怒って追い出しちゃったから』
臣「…なるほど。そーゆうことか」
『うん。引いちゃった?笑』
臣「バカ。そんなわけねぇだろ」
『ちょっとー、バカはひどいよ(笑)』
私、今ちゃんと笑えてるかな…?
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水澄柊香(プロフ) - キャンさん» じゃあ陣さんの愛人に…((( (2015年5月9日 16時) (レス) id: bc7e7b2bbc (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 登坂ゆずさん» 本間ですか!ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
登坂ゆず(プロフ) - 最高でした。 (2015年5月7日 23時) (レス) id: 2793cf6666 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 涼さん» ありがとうございます!もっと面白い絡みがあってのイチャイチャを書きたかったのですが、文字数が足りなさすぎて全然でした(´Д`)短編で隆二くんの話を考えときますね! (2015年5月7日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
涼 - 完結おめでとうごさいます!残り僅かで、充分イチャイチャしてました!隆二と幸せになってくれて本当に嬉しかったです。ずっと読み続けてきて良かった。続編でも別のお話でも、私は隆二推しでキャンさんの書く隆二が好きなので、また隆二作品を期待してます! (2015年5月7日 22時) (レス) id: e56153c529 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キャン | 作成日時:2015年3月6日 10時