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しかし運転手さんがその後に続けたのは、
運「…声が似ていてなにがいけないんでしょうか？似てるとしても歌ってるのは紛れもなくMIAKAさんなわけですし、ファンの方が重視しているのは歌声ではなくMIAKAさんのアルバムだという点では？
それに逆に考えてみてください。これをモノマネっていったら変ですけど、いろんな人の声が出せるって凄い事じゃないですかね？それはそれで結構おもしろいと思います」
と、私の頭の中にはチラッとも浮かんでこなかった意見だった。
この人は私の仲間でもなんでもないようだ。この２年間プロとして必死に突っ走ってきた私なんかよりもずっと大人でプロらしい考えを持っているのかもしれない。
素人だったのは私だけか…。
『……あのー』
運「あ、すみません！素人の私がペラペラと偉そうな事言ってしまって…」
『いえ、違うんです。ありがとうございます』
私はどんなに理解できない事でもプロデューサーであるあつしさんの指示に従わなければならない。
なぜなら私は普段パフォーマーとして活動していてレコーディングに関しては無知でド素人、そして今回は“特別”にCDを出させてもらうという立場だからだ。
その為私はただただプロデューサーの方針に沿って進めていくしかない。
ヒロさんがこの人の意見に共感してくれない限り…。
ﾋﾛ「……運転手さんありがとうございます。僕もまったく同じ事を思っていたので、わざわざ言わなくて済みました」
あれ、共感しちゃったよ。
というか同じ事を思っていたのなら、さっきの５分間の沈黙はなんだったのだ？
ﾋﾛ「…ミアカ」
『は、はい』
ﾋﾛ「…お前はなにも考えなくて良い。あつしはお前の初めてのアルバムだから最高のものにしようと変に気合が入ってるんだろうけど、最高かどうか決めるのはそれを聴くファンの人だ。お前らしさが消えたらそれこそなんの意味もないし、お前が楽しむ事が大事だと思う」
『……ヒロさん…』
私は納得いかない事に従わなくて良いのか？
こうしなきゃ、ああしなきゃと教科書に沿ってやらなければいけないと思っていたが、私は自分が思うように、自分の好きなように歌って良いのか？
ﾋﾛ「あつしの事なら心配するな。あとでちゃんと話するから」
『…ありがとうございます』
まさか運転手さんのおかげで悩みが解決するなんて思ってもみなかった。
人生、なにがあるか分からないもんなんだな。
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片寄えま(プロフ) - キャンさん» ポメラニアン！笑 でもねー耳がデカくてね笑 よくチワワに間違えられるんだよね笑 (2015年4月5日 22時) (
レス) id: f67bca3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 片寄えまさん» マジか(笑)なに飼ってるん？ (2015年4月5日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
片寄えま(プロフ) - 私も犬飼っててね、臣くん並みにいや、臣くん以上に親バカだよ笑 (2015年4月5日 22時) (レス) id: f67bca3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 片寄えまさん» ありがとうございます！え、私の事も好き………？それはさすがに照れますなぁ( ´艸｀)頑張りまーす！ (2015年4月4日 19時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
片寄えま(プロフ) - いつも読ませていただいてます！スッゴくこの小説も作者様も好きです！こらからも頑張ってください(*≧∀≦*) (2015年4月4日 19時) (レス) id: dbcb743884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャン
| 作成日時：2014年12月27日 0時
