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結局かよ……。
あれから何度も臣くんの体を揺すったり叩いたりして起こそうと試みてみたのだが、彼はむにゃむにゃ言うだけで一向に体を起こそうとせず目すらも開けてくけてくれない。
もう完全に夢の中だそうです。
私はそんな彼にイラッとしながらも賢いソウルくんが餌と器の在り処を教えてくれたおかげで、死にそうなほどお腹を空かせているソウルくんに(実際はどうか知らないが)無事ご飯をあげる事ができた。
本当になんて賢い子なのかしら？
『君のご主人は困った人ですねー。今日みたいに酔っ払って帰ってきた日はご飯もらえへんかったりするん？』
“……………。”
『…すみません、どうぞごゆっくり』
ソウルくんにご飯をあげるという一仕事を終えた私はどうすれば良いのか分からずとりあえずソウルくんに話しかけてみたのだが、もちろん食事中のソウルくんはなにも答えてくれるわけがなく邪魔をするなというような顔をされてしまった。
なんだよ、ご飯をあげた人に向かって感謝の意もないのか？
『……さて、おばちゃん帰るわな』
臣くんを家まで送り届けてソウルくんにご飯をあげてしまったらもう私がここにいる理由は一つもないし、私が送ったという事すらも覚えていないかもしれない彼の家で朝を迎えたらいろいろ面倒な事になりそうだ。
ここは彼になにも告げず、鍵をポストに入れるという退散の仕方をするのが正解だろう。
『ソウルくん、悪いけど明日の朝８時にご主人を起こしてあげてくれるかな。顔の上に乗るとか布団を剥ぎ取るとか、なんなら腕を咬んでやっても良いからさ』
“…ワンッ”
『お、それはお返事かな？でもやっぱり咬むのだけは禁止ね。仕事に支障が出るからさ』
まさか返事をしてくれるとは思ってなかったので、最後の咬んででも起こしてくれという頼みはきちんと取り消しておいた。
うん、私って優しいわ。
『じゃあまた会えると良いね、ソウルくん』
“ワンッ！”
『こら、吠えないの(笑)』
私はビビりながら一瞬だけソウルくんの頭を撫でると、鍵はポストに入れておきますと書いた紙を枕元に置いてベッドの脇に放っていた鞄を手に取った。
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片寄えま(プロフ) - キャンさん» ポメラニアン！笑 でもねー耳がデカくてね笑 よくチワワに間違えられるんだよね笑 (2015年4月5日 22時) (
レス) id: f67bca3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 片寄えまさん» マジか(笑)なに飼ってるん？ (2015年4月5日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
片寄えま(プロフ) - 私も犬飼っててね、臣くん並みにいや、臣くん以上に親バカだよ笑 (2015年4月5日 22時) (レス) id: f67bca3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 片寄えまさん» ありがとうございます！え、私の事も好き………？それはさすがに照れますなぁ( ´艸｀)頑張りまーす！ (2015年4月4日 19時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
片寄えま(プロフ) - いつも読ませていただいてます！スッゴくこの小説も作者様も好きです！こらからも頑張ってください(*≧∀≦*) (2015年4月4日 19時) (レス) id: dbcb743884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャン
| 作成日時：2014年12月27日 0時
