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『………ヘルプ…』
遠回りに遠回りを重ねてやっと事務所にたどり着いた私は、バンッと大きい音を立てて楽屋のドアを開けると太ももに走る激痛に耐えきれなくなってその場に倒れ込み、助けてー…と今にも消えそうな声でメンバーに呼びかけた。
真冬だというのにひたすら走ったおかげで汗だくになってしまい、倒れた瞬間に血の気がサーッと引いていく感覚がして今にも吐きそうだ。
『………早く助けてよ』
直「あ、ごめん！」
なぜか半ギレで助けを求める私に、直人はちょっとびっくりし過ぎて…と苦笑いを浮かべながら手を差し伸べてくれた。
いくら凄い勢いでドアが開いて驚いたとはいえ、人がこの時期にダラダラと汗を流しているのだからすぐに駆け寄るべきだろ。
『…ありがとう』
直「おぅ……………おぅ！？」
『え、なに？』
起こしてくれた事に対してお礼を言うと、直人は目玉が飛び出るんじゃないかってくらい目を見開いてどうした！？と声を上げた。
そんな君にどうした！？と聞きたいよ、私は。
『なに？』
直「いや………ジャージが……」
ジャージが凄い事になってる…と言って私の脚を指さす直人。
私は最初彼がなにを言っているのかさっぱり分からなかったが、彼の顔を見てなんとなく嫌な気配だけは感じ取る事ができ、ゆっくりと彼の視線と指が向いている方に目をやった。
『……………あっ…』
やっぱり嫌な気配は気のせいでもなんでもなく、そこには太ももの辺りがびっしょりと濡れているジャージがあった。
まさか思いっきり走ったせいで傷口が裂けたのだろうか？
『…ハハ……どうりで痛いわけや…』
直「笑ってる場合じゃないだろ！とにかく救急車呼ぶからもう少し我慢しろ」
『あかん！救急車だけはやめて…』
たかがこんな事で救急車なんて呼ばれたらたまったもんじゃないし、手術をしたクリニックで処置してもらわないといろいろ面倒な事になる。
『……ヒロさん』
直「え？」
『…ヒロさん呼んできて』
誰でも良いから、と直人の後ろでボーッと突っ立って私を見ているメンバーの方をチラッと見る。
すると焦ったように足をバタバタさせたELLYが、俺行ってきます！と大声を出して凄いスピードで楽屋を飛び出していった。
急いでくれるのはありがたいが、廊下は走ってはいけないと学校で教わらなかったか？
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片寄えま(プロフ) - キャンさん» ポメラニアン！笑 でもねー耳がデカくてね笑 よくチワワに間違えられるんだよね笑 (2015年4月5日 22時) (
レス) id: f67bca3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 片寄えまさん» マジか(笑)なに飼ってるん？ (2015年4月5日 22時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
片寄えま(プロフ) - 私も犬飼っててね、臣くん並みにいや、臣くん以上に親バカだよ笑 (2015年4月5日 22時) (レス) id: f67bca3ad1 (このIDを非表示/違反報告)
キャン(プロフ) - 片寄えまさん» ありがとうございます！え、私の事も好き………？それはさすがに照れますなぁ( ´艸｀)頑張りまーす！ (2015年4月4日 19時) (レス) id: 4b6fddb3df (このIDを非表示/違反報告)
片寄えま(プロフ) - いつも読ませていただいてます！スッゴくこの小説も作者様も好きです！こらからも頑張ってください(*≧∀≦*) (2015年4月4日 19時) (レス) id: dbcb743884 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：キャン
| 作成日時：2014年12月27日 0時
