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takanori
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正直本当に驚いた。
勝手にAちゃんはご両親とすごく仲が良くて
親孝行もしっかりしてる子だと思ってた。
でも確かにAちゃんの口から
お母さん、やお父さんなんて単語を聞いたことがない。
まず率直に。
やっぱりこの気持ちが一番強いんだ。
.
剛典『……ありがとう』
「は…?」
剛典『話してくれてありがとう』
Aちゃんを自分の腕のなかに閉じ込めながら
ありがとう、と伝える。
剛典『俺に話してくれたってことは信じてるってことでいいんだよね…?』
「え?あぁ、まぁ………」
剛典『ありがとう、ほんとにありがとう……』
もぞもぞと身じろぐAちゃんは
ボソッと不思議そうに言葉を零した。
「可哀想、とか思わないの…?」
剛典『可哀想?思わないよ』
「なんで、…………」
確かに普通の人なら " 可哀想 " という感想を抱くだろう。
剛典『うーん…可哀想、よりは逆に今生きててくれてありがとうって気持ちだよ』
「…っなんで、………なんでそうやって剛典くんは………すぐ、………」
剛典『わ?!泣かせるつもりじゃないんだよ!!』
つぶらな瞳から大粒の涙を溢すAちゃんは
小動物みたいで可愛い。
「剛典くんが…はじめてなんです、そうやって、…
私の冷たかった心を……溶かしてくれたのは、」
剛典『………うん』
「大抵の人はっ、……可哀想、とか…上辺だけの同情で…っ、そんな自分に酔ってる人ばかりで…っ、なのに………なのに剛典くんは、!!」
勢いよく顔を上げて涙でぐしゃぐしゃな顔を
更にくしゃっとさせて笑ったんだ。
「わ、たしの………ヒーロー………っ、」
剛典『Aちゃん……』
「心から笑うことができた人は…………
あなたが初めてなんです、」
その笑顔…………
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かの(プロフ) - ひーちゃんさん» うわあ!!嬉しいお言葉ありがとうございますっ!(; ;)皆さんに喜んでもらえるのが一番嬉しいです><これからもよろしくお願いしますっ! (2021年1月26日 22時) (レス) id: ea36768a13 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - 甘々な岩ちゃんが読んでいてキュンキュンしました!!紅一点も楽しみにしています(^^)かのさんのペースで更新楽しみにしています! (2021年1月26日 8時) (レス) id: 8118e58a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かの | 作成日時:2021年1月7日 17時