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takanori
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動いた口は止まってくれないんだ。
剛典『…ごめん?ごめんなんかで済むと思ってんの?幼なじみだからって、合鍵持ってるからって………Aちゃんはれっきとした1人の女性だろ?勝手に許可なく入ってしかも………ご丁寧にカメラまで置いちゃって。いい歳した大人が何考えてんの?』
正気に戻った時には目の前に瑛くんがいた。
そして自分の手が彼の胸元にあった。
「剛典くん……っ!!!大丈夫だから、………」
剛典『ぁ、ご、めん…………』
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瑛『…………俺、ずっとAが好きだったんだ』
「え………」
力なくソファーに座り込んだ瑛くんはぽつりと話し出した。
瑛『ずっとAのそばにいて……Aが辛い時も支えて。ほら、あの男の件の時も……俺が……』
「好きだから…………好きだから何でもしていいの、?」
瑛『A…………』
「瑛くんのしてることは犯罪なの………
それを分かってて……今までずっと、………」
零れそうになる涙を必死に堪える姿を見て
抱き締めそうになったけどその手は遮られた。
「何のためにカメラ置いてたの?」
瑛『それは………っ、』
「………瑛くん、ちゃんと教えて。」
さっきまで泣いてたとは思えないほどだ。
この子は………強すぎる。
瑛『……ずっと俺だけがそばにいて……俺だけが知れるAの姿とかあったのに……こいつが岩田さんに出会ってから……変わったから』
剛典『変わった…?』
瑛『俺だけに向けられてた笑顔が……他の人にも向けられてた。今までのAなら有り得なかっただろ?………それが、悔しくて……辛くて……苦しくて、』
「それで……カメラを?」
瑛『最初は……盗撮なんて考えてなかった。けど、………』
そこまで言って言い淀んだ瑛くんの元まで行った
Aちゃんは一発彼の頬を叩いた。
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かの(プロフ) - ひーちゃんさん» うわあ!!嬉しいお言葉ありがとうございますっ!(; ;)皆さんに喜んでもらえるのが一番嬉しいです><これからもよろしくお願いしますっ! (2021年1月26日 22時) (レス) id: ea36768a13 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん(プロフ) - 甘々な岩ちゃんが読んでいてキュンキュンしました!!紅一点も楽しみにしています(^^)かのさんのペースで更新楽しみにしています! (2021年1月26日 8時) (レス) id: 8118e58a29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かの | 作成日時:2021年1月7日 17時