出逢ったことがすべて 2

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いい事聞けたってなんだろう…？

そんなことを考えてるとインターホンが鳴った。









「はい」


広臣『あ、Aちゃん？遅くにごめんね、連れてきたよ』


「あー！すみません！今開けますね！」









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「あ、すみません…ほんと…」


広臣『いいのいいの笑 ほら、起きろって』


剛典『おみさぁぁん……』


「はぁ…なんでこんなになるまで飲むのかなあ…」


広臣『まぁまぁ笑』








ここまで運んできてくれた上にベッドにまでだなんて。
登坂さんにはほんと頭上がらないよ……。

そして当の本人はすやすや寝てるし。
なんて呑気なんだ………









「ほんっとありがとうございます！
私一人じゃ絶対運べなかった……」



広臣『いいんだってば笑
Aちゃんってほんと律儀だね笑』



「そ、うですかね…？笑」



広臣『がんちゃんが惚れる理由も分かる』









優しく頭を撫でられて不覚にも胸が高鳴ったことは秘密。

じゃあ俺帰るわ、と歩き出した登坂さんは
何か思い出したようにあ、と言ってこちらを振り返った。









広臣『そういえばがんちゃん言ってたよ。
" Aちゃんに我慢させてばかりで
ちゃんと彼氏出来てんのかな " って。』



「我慢…」



広臣『 " 正直今でもなんで好きになってくれたか分かんない " とも言ってたな』



「…あ、だからさっき、」



広臣『そういうこと。多分酒の勢いに任せて聞こうと思ったんだろうね。ま、無理だったけど笑』



「そんなこと思ってたんだ……」









登坂さんは私の顔を覗き込んで
眉を下げながら顔の前で両手を合わせた。








広臣『がんちゃんさ、こんなに一人の女の子のこと好きになるの久しぶりだから、自分でもどうしたらいいのか分かんないんだと思うんだよね。だから色々変なことしちゃうかもしんないけど……そこは大目に見てほしい！』




「………剛典くんの言ってた通りだ。笑」




広臣『え？』




「前に言ってたんです。臣さんはお兄ちゃんだって。ほんとにその通りですね笑」









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