出逢ったことがすべて 2

＿ 75 ページ30

you


.




剛典ごめん!飲み行く事になった!ほんっとごめん!!









「律儀だなあ……笑」









まぁ何となくそんな予感はしてたけどね。
作っておいたご飯にラップを掛けて冷蔵庫にしまう。









「何しよっかな〜」









あれからもう私はほとんど剛典くんの家に帰るようになった。

というか自分の家に帰ろうとすると狙ったかのように
同じ時間に帰ってきちゃうから強制的に戻されるんだけどね。









「電話…？」









「もしも、」



〈剛典『Aちゃ〜〜〜〜ん！！』〉



「………………」



〈剛典『あれぇ？これAちゃんの番号だよねぇ〜〜〜？』〉



「はぁ………酔っ払いですか」



〈剛典『へへ、かわいいねえ〜〜〜！！！』〉



「何がどうなってそうなったかは知りませんけど切っていい？」



〈剛典『なんで〜〜！！だめだよ〜〜〜！！！』〉









うるさ。笑
声が大きいんだよなあ。笑

後ろから " 変われ！" とか色々聞こえるけど
もしかしてメンバーさんも酔ってる、のか。

まぁそうだよね。笑









〈剛典『Aちゃんは俺のどこが好きなの〜〜〜？？？』〉



「酔っ払ってる人には言いません。」



〈剛典『ええ〜〜〜〜！！！』〉



「んもう、うるさいってば！！酔ってるなら早く帰っておいでよ！！」



〈剛典『寂しいの〜〜？』〉



「…そういうわけじゃない」









寂しいの、かな。
うん確かに寂しい。









〈剛典『…ん？あ！臣さん〜！何してるんですか〜！！』〉



「いやほんとうるさ………」



〈広臣『どうもお久しぶりです〜』〉




「……ん？」




〈広臣『あれ、声だけじゃわかんないか。笑
俺だよ、登坂広臣』〉




「ああ！登坂さん！お久しぶりです！」




〈広臣『はは、登坂さんって堅苦しいよ笑』〉




「いやでも……笑」




〈剛典『臣さ〜ん！返して〜！！』〉




「……なんかすみません。笑」




〈広臣『ああ大丈夫だよ。笑
もう結構キてるから送ってくわ』〉




「重ね重ねどうも…笑」




〈広臣『大丈夫だよ。笑
俺らとしてはいい事聞けたし…ってあ、がんちゃ ─── 』〉









「…………………え？」









もしかしてこれは……切れた？









.

＿ 76→←＿ 74

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す