出逢ったことがすべて 2

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剛典さんとの同居生活が終わってから数日。









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瑛『…………いつまで飲むつもり？』


「いーの。のませて」


瑛『酒弱いくせに何やってんだよまじで』


「うるさいなあ…あきくんにはわからないの」


瑛『どうせ岩ちゃん絡みなんだろうけど』


「なんでわかるの！？」


瑛『お前のことならなんでも分かる』









そう言ってデコピンしてきた幼なじみ。
加減ってものを知らないみたいですねこの方。









瑛『いい感じだったじゃん。どうした？』



「うん………いいかんじ、ね……」









目の前にあるグラスに赤く火照った自分が映った。








「なにやってんだろうね、わたし…」









" 好き "









そのたった2文字が言葉にできない自分を嘲笑う。









瑛『恋したことねぇもんな、A』



「よけいなおせわですぅ〜」



瑛『しかも初恋が芸能人相手じゃそうなるわな』



「やめてよ、ちがうもん」



瑛『嘘つけ。だったら今誰のこと考えてた？』



「え？それは……その……」



瑛『ほら、図星じゃん』









だって無理じゃん。
剛典さんは好きって言ってくれるけどさ？
いつ飽きるか分かんないじゃん。
私なんか普通の、ごく普通の一般人なんだから。









瑛『そのさ、私 " なんか " っていい加減やめたら？』



「わたしなにもいってないじゃん…」



瑛『声に出てんだよ』



「うう……それたかのりさんにもいわれたあ……」



瑛『はぁ……悪かったな。岩ちゃんじゃなくて』









剛典さん今何してるのかな。





あれからどうしても通知を気にしてしまう自分がいる。
来るはずもない剛典さんからのLINEと電話。





期待しても無駄なのに。









「だあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ！！！！！」




瑛『んだようるせぇな！笑』




「もうやだ！！！いっそのこときらいになりたい……」




瑛『多分今のAじゃ無理だな』




「そうだよ！むりだよ！すきだもん！」




瑛『お、ついに認めたか』









いっそのこと本当に嫌いになれれば

こんなに悩まなくても済むのにな。









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