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takanori
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翌朝
剛典『んー…………うっわ?!やべ遅刻じゃん!!』
確実あの子のせいじゃん。
ここにはいない人に責任を擦り付け、
その辺に落ちてた服を適当に拾って急いで着替える。
剛典『あと30分……いける、間に合う』
そう思って外に出ると、タイミングが良いのか悪いのか。
「昨日あんな人と会うから…!」
ふっ、あんな人って絶対俺の事じゃん笑
急がないといけない、頭では分かっていても
どうしても話しかけずにはいられなかった。
剛典『あんな人って俺のこと?』
「わあっ!?」
お化けでも出た、みたいな顔されると
さすがの俺でも傷付くわ…笑
そこからは全部無意識、なのかもしれない。
壁に追いやってわざと道を塞いだり、
所謂壁ドンってやつをしたり。
しまいには…
剛典『俺の彼女にならない?』
なんて。
ふざけてる、馬鹿げてる。
散々遊んできたくせに何故かこの子だけは手放したくなかった。
傍に置いておきたいと思った。
" 損しないって…随分余裕なんですね "
" 退いてください "
" 邪魔です "
" あなたの彼女になるつもりありませんから。"
……俄然燃えてきた。
彼女のおでこにひとつ、キスをしてからリハに向かう。
……顔赤くしてしゃがみこんじゃって。
可愛いとこあんじゃん。笑
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広臣『…なんかいいことあった?』
剛典『え?何でですか?』
広臣『顔がにやけてるから』
剛典『うわっ、まじっすか』
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こんなのほぼ確定じゃん。
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こうとなったらやるしかない。
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何がなんでも落としてやる ____
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作者名:かの | 作成日時:2020年10月6日 21時