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その後急いで会社に行って物凄い勢いで謝ったけど



" え?大丈夫よ!てか日野宮さんこそ大丈夫?
顔赤いけど、、、 "


って。







ほっぺたを触れば微かに残る熱。
それは紛れもなくあいつのせいで。








「彼女になんかなるわけないでしょ…!」



そう独り言を呟きパソコンを叩き始めた。








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「……なんでいんの」




『朝言ったじゃん。考えといてって』



「でも来るなんて一言も言ってないでしょ」



『敬語、辞めたんだ。てか寒いから入れて?』



「あっ………っては?!なんで?!」



『もう俺凍え死ぬ〜入れて?』







自分で腕をさすりながら上目遣いを使ってくる男。
私にはその顔効かないんだからね。







「家、隣ですよね?」


『そうだけど』


「なら自分家入ってください。」


『何で?』


「それこっちのセリフなんですけど」


『あー分かった分かった、じゃあ俺ん家来て』


「はぁ?!」









あれよあれよと言ってるうちに家に入れられた。








『適当に座ってて』





と言われましても…。







通されたリビングにはいかにも高級そうなソファー。
でもほんの一部分だけ皺が出来てるからそこによく座ってるのかな。
うわ、テレビおっきい…………。









『そんな珍しいもんある?笑』


「あ、いや………」


『とりあえず昨日の残りの炒飯なんだけど食べれる?』


「えっ、料理出来たんですか?」


『あれ?俺舐められてる?笑』


「別にそういう訳では…いただきます。」








私が食べているところを頬杖を突いて見ている。
……あれ、そういえば私名前知らない。









「あの…」


『なに?彼女になる気になった?』


「違います。」


『即答だね。笑』


「お名前お伺いしてなかったなぁと思いまして…」


『ああ、そういえばそうだったね。俺、』





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『岩田剛典』


「いわたたかのり…?」


剛典『ははっ、その反応じゃやっぱ知らないんだ笑』







そう言って立ち上がり、何処かに消える岩田さん。
数分後、戻ってきた彼の手にはCD。









剛典『これ、俺なんだけど』


「…?!えっ?!」









思わず二度見してしまった。







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作者名:かの | 作成日時:2020年10月6日 21時

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