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p.m. 5:00



「お疲れ様でした。」









いつも通り定時で会社を出る。
私、日野宮Aはどこにでもいる普通のOL。









.









『いらっしゃい。待ってたよ』


(あき)くん、いつものお願い」


瑛『OK。席は?一応空けといたけど』


「わ〜!助かる!」









そして行きつけのBARで働く幼馴染の瑛くん。
ひとりが好きな私のためにいつも端の席を
空けておいてくれる優男。









瑛『最近どうなの?恋は』


「え〜?う〜ん…はは、」


瑛『またどうせ男なんか〜とか思ってんだろ?』


「だって…めんどくさいじゃん」


瑛『んな事言ってたらずっと独身だぞ』


「瑛くんはいいよねー…可愛い奥さんがいて」









私とは対照的に3年前に結婚済みな瑛くん。









瑛『お前、好きな芸能人とかいねぇの?』


「興味無い」


瑛『それでよく生きてけるよな〜』


「どうせ関わることないんだから知る必要無いでしょ」









だって芸能人なんか遊び放題でしょう?


綺麗な女優さんやモデルさん。
あれだけ可愛い人達が集まってれば目肥えてるし、
そもそも興味無いでしょ、向こうも。









.









「今日もありがと。帰るね」


瑛『おー、気をつけて帰れよ』


「ありがと。真依ちゃんにもよろしくね」


瑛『あー、この間言ってたわ。いつでも遊びに来て、だとさ』


「ほんと!?時間あったら行くね〜!」









.








こう見えてタワマンとやらに住んでいる私。
そして何故か最上階。
瑛くん夫婦と一緒に行ったら無理矢理。



2人曰く、

『Aは何もかもに対して無頓着すぎるから
これくらい贅沢しなさい!』

だって。









この時から_



私の平凡な人生が狂い始めた_









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作者名:かの | 作成日時:2020年10月6日 21時

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