桜庭と。 (ページ35)

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渡辺編。ページ35

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私の中で勝手に作った「SnowMan 危ない人ランキング」
第二位の渡辺翔太との撮影がついに始まってしまいます。

渡辺『緊張してる？』

「ぅ゛わっ、びっくりした」

渡辺『ごめんごめん。笑』

いい加減後ろから登場してくるのほんとにやめて欲しい。笑
にしても珍しく今日はばぶい翔太でははく、ちゃんと年相応な翔太。風の噂で聞いた、「今年はおでこを見せる年」な彼は前髪ウェーブのセンター分け。うん、似合ってる。

渡辺『でも大変だよなー、9人相手にするのって』

「……翔太が言うと違う方に聞こえちゃうな」

渡辺『ねーえー！』

「あは、ばぶいね」

そう言うと不服そうな顔をするけどその顔もばぶいよ。そんなこんなで始まるんだけど、急に顔付きが変わるから思わずドキッとしたのは墓場まで持っていきます。

お酒片手に近寄ってくる彼。気配を感じ、振り返ろうとするけど肩に顎が乗せられた事によってそれは阻止されて。

渡辺『お姉さん一人？』

そう耳元で囁き、空いてる手で腰を抱いてきた翔太は完全に役に入り込んでる。

「……どうかな。」

渡辺『もしよかったら俺と向こうで飲まない？』

「向こうって？」

渡辺『誰にも邪魔されずに、お姉さんと " 二人っきり " になれるトコ。』

ぐっと腰を抱く手に力が入ったかと思えばそのまま彼の胸の中に収まる形になり、耳に唇が落とされて。照と辰哉も十分ドキドキしたし、男を感じたけど今までとは違う感情を抱いてる事を否めないくらい今、心臓が破裂しそう。

振り返って彼を見つめれば潤んだ瞳が私を捉える。妖しく微笑んだ翔太は再度口にした。

渡辺『俺なら、誰よりもお姉さんの事満足させられるよ？』

今だけは、この人のもの。そう暗示して彼の手を取り着いていく ──────────────

本当はそこでカットがかかるはずだった。

渡辺『やべ、我慢できねぇかも、俺』

「翔太……？」

握られていた手はそのままで、強く引き寄せられた勢いのままぶつかった唇と唇。してやったり顔な翔太には一発お見舞いした。何故か喜んでたけど。

「度がすぎるでしょ、！」

『ごめんね、欲望に忠実だから』

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