桜庭と。 (ページ33)

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桜庭とJUICY。深澤編。ページ33

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Twitterにて既に拡散されたJUICY出演についてなんだけど。みんな洞察力すごいね。そう、あれは私桜庭Aなのである。あと撮影本当に苦しかった。胸が。だって、

「はぁ、油断してた……。」

優斗『ふっ、若さにやられてんな』

当時の話聞きたい？………じゃあ、特別ね。

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まずは辰哉から始まった個人撮影。衣装はというと……。

深澤『まさか死ぬまでにAちゃんのチャイナドレス見れるとは……❗️』

「はいはい分かったから」

なんてジロジロ上から下まで舐め回すように見てくる辰哉はどこかの誰かさんと同じ。私だって不本意だった。

そうこうしてるうちに撮影は始まる。んだけども。

監督『Aちゃんさ、ドレスのボタン一個開けれる？』

「へ？まじで言ってます？」

監督『もっと色気出したいんだよね～。あ、そうだ！深澤くんに開けさせればいいじゃん！』

「は！？」

深澤『ええ！！俺っすか！！』

監督の目が無駄にキラキラしてるけど忘れないで欲しいのはこのMVのメイン、SnowManだよ。私はあくまでも脇役というかほぼエキストラ。SnowManよりも目立っちゃダメだってこときっと監督は忘れてる。

深澤『じゃ、深澤いきまーす！』

「ふふ、余裕そうじゃん」

深澤『………まぁぶってるだけだけどね』

音が掛かり、ボタンに手を伸ばす辰哉の手は微かに震えていて緊張が伝わってくる。静かに、でも色っぽくボタンを外した辰哉は私を見つめて口角をあげた。

深澤『…………えろいね、Aちゃん。』

「ドレスのせいでしょ」

深澤『んや、Aちゃん自体がえろい。』

「なにそれ笑」

深澤『ねぇ、』

耳に唇を近付けて " 好き " と囁き、ゆるりと腰を撫でたかと思えば背中のチャックまで下ろそうとしたから思わず胸に手をついて止めたら自然と上目遣いになっちゃって……。

「だめだよ、」

深澤『っ、今の言い方まじでやばい、クる』

「たつ、」

深澤『まだあと8人も居るのに大丈夫❓めめとかなべの方がやべぇと思うけど』

すごく、意地悪だと思う。
年上なのに少しだけ翻弄されてる自分がいてすごく悔しい。

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