桜庭と。 (ページ19)

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「涼太……？」

宮舘『あ、っと………』

ふいに掴まれた右腕。涼太にしては珍しく視線を彷徨わせて、顔を下げる。

できるだけ優しく声を掛けると潤んだ瞳を向けてきた。

宮舘『その、………おれ、もよかった……？』

「……ぁ、ふふ。うん、かっこよかったよ。
涼太らしいパフォーマンスだったし、
涼太らしいエンタメだったね。尊敬するよ。笑」

宮舘『そっ……か、よかった、笑』

「嫉妬しちゃった？笑」

宮舘『えっ、俺が？』

だって珍しくない？いつもだったら一歩身を引いて優しく見守る貴族だったのに、帰ろうとしたところをわざわざ引き止めてまで感想聞きにくるなんて。私としてはすごく嬉しいことだけどね。

それから、掴んでた右腕をそっと離して照れたように頬を染めた後「だって、」と続けた。

宮舘『いつも翔太とか、ふっかばっかだったし……俺は康二みたくスキンシップとかも苦手、だし……目黒みたく素直に気持ち伝えるの、無理だし……』

もごもごと口篭る姿があんまりにも可愛くて仕方ない。笑

そんな様子を見てた他のメンバーも珍しく思えたのか、涼太の奥で目を見開いてる人がいたり、口を押さえて感激している人もいれば、照れている人まで。え、なんで？笑

佐久間『国王がっ……デレた、だと………っ？！』

向井『これは貴重だっ………！！カメラカメラ……
めぇめぇ～～！！！僕のカメラどこ～～～！！！』

目黒『ふはっ、知らねぇよ！！笑』

岩本『はぁ、こりゃ全然進まねぇな笑』

こうやって甘えてくれるのが嬉しくて、思わず頭を撫でたら急に顔をあげてぷくぅと頬を膨らませた。

宮舘『俺康二じゃないし……』

「え～？ふふ、涼太もかわいいとこあるよね」

宮舘『んん……』

渡辺『素直になれよ、りょーたぁー！』

宮舘『うるさい、翔太は素直すぎるんだよ』

渡辺『ふぅ～～ん？？？じゃあこうやってくっつけなくてもいいんだぁ～～～？？？？』

「ちょっと翔太？笑」

またまた腕を組んできて、涼太にマウント取る翔太がもう5歳児そのもの。笑

それからもずっとわちゃわちゃして、結局楽屋を出たのは2時間後。

SnowManといると時間が経つのは早いなあ、なんて。

今度は私たちのLIVEに来てもらおうかな。笑

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