桜庭と。 (ページ16)

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康二ついに今日やね‼️‼️

康二全力出すからしっかり見といてな‼️☺️

「あ～……忘れてた。笑」

優斗『あ～あ、可哀想に』

「うるさいなあ、忙しすぎるの」

優斗『そんな桜庭Aに俺が買っといてやったよ』

「ん？……え、うちわ？」

優斗『そ。』

「でもなんで蓮くん？」

優斗『目黒くん、俺に似てない？』

「似てない」

優斗『はぁ～～、つれないねぇ』

「うるさい、前見て」

……忘れてた、は盛りました。実際、忘れてはない。
んだけどこの後の仕事がLIVEまでに終わるかどうか……。

チケット用意してくれたのは康二なんだけど、蓮くんと翔太、辰哉は私がLIVE行く前提で話進められてたからびっくりしたなあ……。笑

優斗『さ、もうひと頑張りだな。巻けよ』

「あんたに言われたくないんだけど……」

優斗『じゃないと俺が怒られんだよ』

「そんな仲良かったっけ？」

優斗『……まぁ、少し？』

「うっわ、知らなかった」

いつの間に仲良くなってたんだろう。みんなから優斗の話は一切聞かなかったし、私も話した事無いはずなんだけどな。そんな事を考えながら雑誌の撮影をしていき ───

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「終わった！！優斗、今何時！？」

優斗『そんな慌てんなって。さすがだわ、全然間に合う』

「ふふ、さすが私。」

優斗『自惚れんな、行くぞ』

車に乗ってさっき渡された団扇を見て思う。確か康二に、「俺の団扇買ってな！」なんて言われたっけ……。今から並ぶなんて無理だし、とそこで思い出した。翔太と辰哉にも言われてたかも。

「……ふふ、まぁいっか。笑」

(優斗『なんだかんだいって楽しみにしてんのな笑』)

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そんなこんなで開演ギリギリに入って席に着く。康二が用意してくれた席はスタンド最前、しかもど真ん中。見やすいったらありゃしないし、なんならこれ絶対目の前通るやつ。私に注目集まらないようにしなきゃ。

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