J S B G I R L ！！ 17 (ページ24)

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daigo

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「ごめん、ちょっと御手洗行ってくるね」

大吾『ん、いってらっしゃ～い』

大吾『あ、すみません。お会計いいですか？』

ふふ、こういうのやってみたかったんよ。笑
本当は彼女にやってあげたかったけど。まぁいいか。

「ふ～、危ない危ない。道に迷うとこだった」

大吾『え？そんな複雑やったっけ？』

「知らない？私結構な方向音痴なんだよ
いっつも剛典に怒られるもん。一人で歩くな！って。笑
ほんと過保護すぎだよね～笑」

あ、いまズキって音立てた。
やから言うとるやん、可能性無いって。
何回唱えたら分かるん、自分。

推しの幸せが一番やけどその隣に立って
笑顔にしたいって思う事くらいは許して欲しい。

まぁ無理やねんけどな。わかってるって。

大吾『そろそろ、行く？』

「だね。……ってあれ？お会計は？」

大吾『ん？ほら、行くで。』

「えぁ、だいご？」

はてなだらけのAちゃんの腕を掴んで
外に出ると " 待って！ " と可愛らしい声。

「まって、よく分かんないんだけど
もしかして…………払った？」

大吾『………聞かんくてもわかるやん、』

「だめだよ！年下に払わせるなんて……いくらだった？」

大吾『あ！もうええから！財布出さない！』

「む～……なーんか急にかっこよくてむずむずする」

きゅん。

Aちゃんは、ほんまずるい。

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「は～楽しかった！今日はありがとね！」

大吾『いやいやいや！こっちのせりふ！
俺もめーーっちゃ楽しかった！』

「ふふ……ほんとかわいい。弟にしたいくらい笑」

いつものように頭を撫でてくれるAちゃん。
" 弟にしたい " なんてきっと色んな人に言ってるんやろうなあ。

────── 俺だけがええのに。

そんな事思っても無駄、なのに。

「まーたその顔してる。」

大吾『えっ、』

「せっかくのかわいい顔が台無しだよ？
ほら、大吾は笑った顔の方が似合うもん。」

大吾『Aちゃんっ、……ほんまずるい、』

「……ふふ、知ってるくせに。笑」

大吾『……やんな、笑』

話せば話すほど、会えば会うほど、好きが増していく。

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