むずむず 【リクエスト】 ページ21
takanori
.
「ずびっ……ぐずっ……」
遥翔『まま大丈夫？』
「た゛いじ゛ょふ゛………」
愛美『あ、また目擦ってる。酷くなるからやめて』
「こ゛めん゛………」
少し火照った頬。
真っ赤に潤んだ瞳。
(剛典『心做しか夜を思い出す……』)
愛美『パパ余計な事考えないで』
剛典『は！？べべべべべつに！？考えてないし！』
「う〜……くしゅっ、は゛るとティッシュ……」
遥翔『はい！』
「ありか゛と……」
まぁ何となく察しついたでしょう。
そうなんです、花粉症です。
にしても症状重すぎるんですよね、この人。
鼻水、目の痒み、もうオールよ。オール。
「あ゛〜……しんど……」
花粉症のせいで、いつもよりもぽわぽわしてるAは
小動物みたいでかわいい。
ソファーで丸くなってるAの隣に座って
お決まりになってる頭ポンポン。
剛典『俺は好きだけどね、花粉症のA……』
「……どうせ不純な理由でしょ」
剛典『あれ、バレた？』
「隠せてないし……」
いつの間にか子どもたちは部屋に戻ってるし
ここには俺とAのふたりだけ。
剛典『俺が花粉症治してあげよっか？』
「そんな技術無いでしょ」
剛典『残念。あるんだよな〜笑』
ぼーっとしてるAの肩を掴んで自分の方に向かせ、
真正面から見つめてみる。
……にしてもほんと、えっろすぎて………
剛典『……やべ、』
「？」
剛典『……ごめん、ちょっと止まんないかも』
「は、………」
.
「まっっっっっっっっったく意味がわからない」
剛典『てへ♡』
「気持ち悪いからやめて」
剛典『なんだよ冷たいなあ。
せっかくキスして治してあげようと思ったのに』
「下心しか無かったでしょ」
ええまあその通りですわ。さすが俺の嫁。
『花粉症のAってめちゃくちゃえろいんすよ』
『……はあ』
『目うるうるさせて、ほっぺたも赤くて。』
『……うん』
『夜を思い出すっていうかなんていうか』
『俺たちいつまで聞けばいい？』
(剛典／広臣／隆二)
─────────────────
久々のリクエストありがとうございました☺️
個人的に私も花粉症の症状重い人です🤚🏻
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作者名：かの
| 作成日時：2022年1月16日 2時
