桜庭と。2 (ページ41)

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桜庭とツナシャチ。ページ41

(引くほど出遅れた佐久間BD)

you

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今日はピンク髪の元気なあの子の誕生日。前々から「7月5日は絶ッ対空けといて！まじで！」って懇願されてたから、私のできる限りの力を振り絞ってお仕事を巻きで終わらせてきた。そして、今私が居るのは。

「どっちがツナ？」

『こいつ！茶色の方！』

「てことはこっちがシャチか」

『せーかい！シャチ～おいで～』

やっと会えた大介の子どもたち。いつもLINEで " 今日のチビたち！ " って写真送られてくる度に早く会わせてって言ってたのに全然会わせてくれなくて。漸く願いが叶った日。(笑)

「かわい～。やっと会えたねぇ～。」

『ほら、ちゃんとご挨拶して？』

大介のその声に反応して、2匹揃って可愛い声を聞かせてくれたツナシャチ。可愛すぎる。癒しだ。

「あら～、撫でて欲しいの？ん？」

「んふふ、ちょっと擽ったいな(笑)」

「ごろごろ言ってる。気持ちいいの？」

『………全ッ然良くない！』

「なにが～？」

ツナシャチとごろごろ遊んでたら突然叫び出した大介。そしてまた、 " 全ッ然良くない！ " と叫んで私から2匹を離した。

「あ」

『いつもだったら知らない人にはこんな懐かないじゃん！なんで！オレと一緒にいる時間長いのにAちゃん来た途端、俺に見向きもしないじゃん！パパ悲しいんですけど！

それに！！』

抱き上げた2匹を床におろしたかと思ったら、今度は私の腕を引いてソファーに誘導してぎゅう、と力いっぱい抱き締められた。

『今日は俺が主役、でしょ？』

「寂しかったの？」

『だって！Aちゃんがツナシャチばっか構うからじゃん！今日俺誕生日なんだけど！』

「ごめんねぇ。あまりにもかわいくて。」

『可愛いのはそうだけど……』

もごもご喋りながら私を一向に離そうともせず、逆に力は強くなるばかりで。足元で子どもたちがにゃあにゃあ鳴いてるのにも構わずな彼。

「猫ちゃんに嫉妬だなんて可愛いね、大介。」

『はぁ？！嫉妬じゃないし！べ、別に嫉妬なんて！！』

「ふふ、よしよーし。構ってあげられなくてごめんね？」

『やだ！子ども扱いしないで！』

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