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Fukazawa
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そこではたと気付く。
深澤『ぁ、ごめんなさい、腕………』
「やっと気付いた。笑」
深澤『すみません…………』
「ああそんな、大丈夫ですよ!気にしないでください」
お互いちょっと微妙な空気が流れる。俺なんてめっちゃキョドってるからね、今。ていうかまじでいい匂いするんだけど。え、何これ。何の匂い?ってやば、ほんとにキモイじゃん。俺。
「ぁ、深澤さん、………その………」
深澤『連絡先っ、!』
「ぇ、」
深澤『交換できたり、します、か…………』
勢い余って連絡先交換しようとしてるけど、大丈夫だよな?殺されたりしない?実は影にマネさんとか居て、このまま地下室に連れてかれたりとかしない?それに最後の方ほぼ小声だったし、もはや届いてない説あるけどどうする?
「んー、と………ごめんなさい、それは……、笑」
深澤『っ、すよね……』
「私も仲良くなりたい気持ちはあるんですけど、あの人たちが……ちょっと、笑」
そりゃそうだ。こんだけ可愛くて美人でふわふわしてて完璧なんだ。守りたくなるし、もし仮にSnowManに居たとしたらそもそも一人でこんな物騒なとこ歩かせらんねぇわ。全力で守ってもらうわ。照に。
その時。
『Aー?』
「ぁ、剛典……ごめんなさい、私もう行かなきゃ」
深澤『あっ、ごめんなさい!まじで!止めちゃったりして、』
「全然全然!むしろ話しかけてくれてありがとうございました。また会えたらいいですね。」
ずっきゅーーーーーーーーーーん。俺、生きてる?こんな目の前でふわふわな笑顔で " また会えたらいいですね " なんて言われてみ?この世の男全員落ちるぞ。翔太、ごめんな。
「それじゃあ……あ、次会う時はお互いCD交換とか出来たらいいですね」
深澤辰哉、人生で初めて胸押さえてしゃがみ込みました。あれからどうやって戻ったか正直記憶が無い。でも、楽屋でメンバーに何があったか詰められた事だけは覚えてる。
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それから数年後。本当にデビューしてサイン入りのCDを交換したり、連絡先交換して出かけたりするようになるとは…………ね。笑
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作者名:かの | 作成日時:2022年12月25日 15時