. ページ8
.
ギリギリまで桜庭に詰め寄り低い声で呟く登坂。
まるで映画のワンシーンのようだ。
「…っ、臣くんには関係ないでしょ」
広臣『あ゛？』
直人『ちょっ、臣！』
殴り掛かりそうな勢いの登坂にやっと動きだしたNAOTOが間に入る。
その間、岩田はというと山下と今市に質問攻めされている。
健二郎『なぁ、どういうことや』
隆二『Aの見間違いだよね？』
剛典『……2人まで何ですか？』
健二郎『…っ、はぁ？！』
隆二『ちょっと、健ちゃん！！！』
健二郎『こっちは心配してやっとんのに？！その態度なんなん？！』
思わず岩田の胸倉を掴む山下。
それでも表情1つ変えない岩田は名役者だ。
剛典『健二郎さんたちには関係ないですよね？俺が誰と一緒にいようが』
健二郎『おま…！！！ふざけんのもええ加減にせぇよ！』
隆二『健ちゃん！落ち着いて！』
健二郎『あ？！こんなん言われて落ち着けるわけないやろ？！』
広臣『…辞めるって本気で言ってんの？』
「当たり前でしょ。あんな奴と一緒に仕事なんかしたくない」
広臣『その程度だったんだな、お前らって』
「…っ、」
直人『臣っ！！』
もう楽屋はめちゃくちゃだ。
と、ここで小林とELLYが動く。
直己『A、カッとなるのも分かる。
けど、さっき岩ちゃんが言ってたけど男と歩いてたって本当？』
「それは…っ、」
直己『確かに、岩ちゃんがAの知らない女の人と
一緒にいたのは問題だね。
だけど、岩ちゃんの言ってることが本当ならAも悪いよね？』
「わ、たし………」
それまで威勢のよかった桜庭も流石の小林には
逆らえないのかどんどん目に涙を溜めていく。
ELLY『ねぇ、岩ちゃん』
剛典『………何』
ELLY『Aが男と歩いてたのって本当？』
剛典『当たり前だろ。』
ELLY『そっか。岩ちゃんがヤケになるのも分かるけど、
Aだって怖かったんじゃない？岩ちゃんを失うのが』
剛典『………』
ELLY『Aって感情を表に出すのが苦手でしょ？
だから、分かりづらい時もあるけど
あれは多分怒ってるんじゃなくて悲しいんだと思うよ』
剛典『……ELLY、』
ELLY『それにさ！2人にそんな顔は似合わないよ！笑』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 501人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「紅一点」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かの(プロフ) - erikaさん» いえいえ〜！またいつでもお待ちしておりますね(^^) (2020年6月9日 21時) (
レス) id: a654f5c0c1 (このIDを非表示/違反報告)
erika(プロフ) - リクエスト答えてくださってありがとうございます！(^^) (2020年6月9日 19時) (レス) id: d255904885 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - erikaさん» おぉ･･･それもいいですね！書いてきます！（早） (2020年6月9日 17時) (レス) id: a654f5c0c1 (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - yuikak108さん» いえいえ！喜んで頂けてよかったです！(^^) (2020年6月9日 17時) (レス) id: a654f5c0c1 (このIDを非表示/違反報告)
erika(プロフ) - 初めまして(^^)いつも素敵なストーリー楽しみにしてます！お時間あるときで良いので、2人の同棲生活の日常見たいです！！ (2020年6月8日 20時) (レス) id: d255904885 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かの
| 作成日時：2020年5月23日 20時
